W.A.Mozart 交響曲第40番

まあ、39ときたら40。明日もお察しです。

またアバド。でもなんかかっちりぱっきりがいい気がする。

モーツァルト三大交響曲のふたつめ。
41個(ほんとはもっとある)の交響曲のなかで二つしかない短調の曲のひとつ。両方ともト短調だから、こっちが「大ト短調」って呼ばれることもある。

今日はちょっとパンフレットっぽく。(昨日はなんせクラリネットの紹介だったから…)

第一楽章
みなさんご存知すぎる。途中から「ぱるる、ぱるる、ぱるる…」って聞こえてくる。
モーツァルトは幼少からバランス感覚がすごくて、ソナタ形式も拍節数数えると綺麗なことが多い。
この第一楽章はあがってさがって、高くて低くて、おおきくてちいさくて、のシンメトリー性が綺麗。対比っていうより私はシンメトリーという言葉を使いたくなるなあ。

第二楽章
フガート的なおいかけっこ。第一楽章が縦につながっいくのと逆に第二楽章は横につながっていく。なんかめっちゃ長い。でも全体通して聞くとほかみっつはなんか急いてるし、やっぱりバランスがすごい。

第三楽章
拍節のまとまりが3だったり4だったり、弱拍でのアクセントによって変拍子にきこえる面白いメヌエット。
もともと交響曲のつまらなさを補うためだったメヌエットだけど、もうこのメヌエットは踊れないし新しい役割を持ってる気がする。ベートーヴェンがスケルツォにしちゃっていくのも宜なるかな。

第四楽章
改訂してくれてありがとう。クラリネット大活躍可愛い。展開部に弦と菅いろいろが交互に出てくるんだけど、音色のかわいさが天才だなって思います。
最初の分散和音で上がっていったあとの3拍のフォルテ(第一楽章の「ぱるる」に通ずるものがある)。ヘドバンしたくなる3拍。
このモチーフの登場のさせ方が絶妙。
他のメロディで待たせてみたり、連続させてみたり、区切りにつかったり、推移に使ったり。ベートーヴェンはモチーフが色々形を変えてやってくるけど、モーツァルトはモチーフへの到達の仕方がいろいろ変わるのが面白い。(構造フェチより)

そりゃこんなんちゃっと書かれちゃったら天才ですよね。頭の中どうなってたんだろう。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?