D.Milhaud 室内交響曲(連作)

ふたりめ。

アーモンドの取引で財を成した家に生まれて、ずっとなんか音があってそれもいくつもの音の重なりのなかで成長。神経質だった子どもだったので、そういうのが気になった結果、複調とかにつながる。
27歳のときに仲良しだった外交官の秘書としてブラジルにいき、その時にジャズも受容(ちなみにパリでジャズオーケストラ作品出したときには酷評されたりもした)。
WWⅡ中はアメリカに亡命。財産持参制限を文字通りに解釈して無一文で入国しちゃう(かわいい)。その後教師の職を得て、アメリカ音楽を育てる一人になる。

ミヨーはわりかし研究が進んでるみたい。研究しがいがあるのかな?生まれもディアスポラだったりするわけだし。


これ知ってる、こういう作品の良さ知ってる。人数の多いアイドルじゃん。

ひとパートごとに聴いても音と旋律の魅力があって、でも全体できいても色が調和してて、耳が楽器分あればいいのにってなるやつ。
それぞれのパートに個性がすごくて、全体ですごく色彩豊かになってて、なのにそれが和を乱さずにむしろ魅力になるっていう。

この室内交響曲は6つで連作なんですね。最初、あーなんかそうだよね、木管すきだよね〜。ってなるんですよ。でもその後ね‪、弦がね、ぐっってでてくるんですね。なんなら4番は弦楽のための作品(5番は管楽器のため)。
ずるいわ。いつも地道にいい仕事してた人が途端にフューチャーされるやつじゃん。ただのクイズ好きかと思ったら髪型変えたらめっちゃど真ん中イケメンじゃん、みたいな。(突如ジャニオタの気配)
5番まででわりと陳列された感があって、6番が何するかというと、声楽が入ってくるんですね。新規参入。やめて。沸いちゃう。ちなみに歌詞はないってのがだいぶ史的に斬新とのこと。声はテキストではなくて音なんですね。

進んでいくとだんだん複調というか無調になって行くんですよね。1番からしてポリフォニーぎりぎりみたいなとこはあるけど。幼少期にはもちろんドビュッシーを嗜んでるので、やっぱり和声よりも音の色にこだわりがでてくるんでしょうか。

とつぜん推しが尊いみたいな文体になってしまいました。良き。

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