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「フォトグラファーの撮る写真」にできること

しばしば、フォトグラファーとして

「自分の商品って何だろう」

と、思うことがあります。


「私の商品は写真です」

だと、どうもしっくりこない。


スターバックスで言うと、

「コーヒー」ではなく、「空間」を売っている。

化粧品メーカーで言うと、

「化粧品」ではなく、「美しさ」を売っている。


そんな感じです。



フォトグラファーの存在意義

スマホの普及で

「一億総カメラマン」と言われる時代に、

なぜわざわざフォトグラファーに

撮影を依頼するのか。


この答えには

脳の仕組みが関係していると、僕は考えています。


初めてご依頼いただいたご家族


人間の脳は、良くも悪くも合理的だそうですね。


詳しいことは分かりませんが、

脳は、その容量に限りがあるので、

なにかのきっかけで思い出した記憶を

良い感じに編集して、

再び記憶として定着させるそうです。


これはつまり、

思い出すきっかけが美しいものであれば、

記憶もそれに影響を受けて

美しく編集されて、定着する。

ということだと、理解しています。


回りくどい言い方をしましたが、

この「美しいきっかけ」の1つが

「フォトグラファーの撮る写真」

ではないかと。


祖母と長男


理想

もう70歳近い伯母がいるのですが、

親戚一同が集まるたびに

私が小さかった頃の笑い話をしてくれます。


いつもだいたい同じエピソードなのですが、

その話で笑い合っている時間が、僕は大好きです。




写真を通して、当時の記憶を辿る。


その写真は、

アルバムに綴じられていなくても

額縁に飾られていなくても

僕はいいと思います。


何度か昔を懐古するうちに、

いい感じに記憶が発酵して

「幸せな思い出」として、脳に浸み込む。


そうして浸み込んだ思い出を語り草として

家族や親族との談笑に、花を咲かせる。


自分が撮った写真で、

そんなことができたら嬉しいなと。



写真の「20年後」を想像する



読んでくださった方々へ

結局、「自分の商品」を

うまく言語化できていない気がしますが

今、想っていることを、

少し言葉にしてみました。


少しでも「分かる」という方は、

きっと僕と気が合う方だと思いますので

よかったらお気軽にご連絡ください。


ぜひ「美しいきっかけ」作りの

お手伝いをさせていただければ

大変嬉しく思います。


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