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壊れる程愛しても

あの子がいちばん嫌いな言葉、から始めるね。

きっとあの子が傷付くかもしれないから。
気持ちが悪いことをつらつらと綴るから読まないで欲しい。気持ち。















私が初めて「行為」をした時、こんなにも私を求めて愛おしい顔で見つめてくれるんだってそうやって思った。
出会い方、全てが間違っていたけれど、長く続かないって分かっていたけれど、会う度に冷たくなっていっていた彼を見ながら、でも「その時」だけは私を愛おしそうに見つめる。
それが嬉しくて、でもその時だけなんだって絶望もして。

2人目だってそう、会う為にお化粧も全部頑張って、好みだっていう髪型にして、シラフでも、お酒を飲んでフラフラしている私も可愛いね、好きだよってその場限りの愛情をまたとても嬉しく思って、ああ、これが私の幸せなのかなって。
みんなその時だけは愛おしい目で見つめて、抱き締めて沢山好きだよって可愛いよって言ってくれる。私の事を性欲処理の道具みたいに思っていたとしても、その瞬間だけは全部何も考えたくなくて、後先なんて考えなかった。この人とも長くは続かないなって思っていたけれど。

私の顔、体が全ての原因なのかもしれない。
男の人を喜ばせる道具、に過ぎないのかもしれない。

外見だけでも、体だけでも評価してくれるならそれでもいいかなって思ってしまった私が悪い。でもその瞬間はとっても幸せだと思えたんだ。

その場限りの「好き、自分だけのものにしたい」でもいいやって、自己肯定感がない私は男の人には恰好のエサ。

ああ、漬け込まれてるなって思いながらも、期待してしまう私の悪い所。

初めてが最悪の選択だったからきっと貞操観念が壊れてしまっているんだろうなあ。

あの人たちが長く付き合ってきた人と私って何の差があるんだろう。タイミング?

メンヘラ女はすぐに抱けるからって利用されただけに過ぎないんだろうなあ。

きっとこれからも私は穢れていく。
好きだよ、可愛い、俺のものにしたいって言われたらついていってしまう馬鹿なメンヘラ女。

ハグもキスも行為も減るものじゃないって思っていたけれど、実際はどんどん何かが壊れて減っていってしまうんだね。それでも懲りないんだから私はもう壊れてしまっているのかもしれない。
それともまだこの世界に、人間に、自分に、期待をしているのかもしれない。
世の中の、「普通」の幸せを得た人達と同じところに立てるのかなって。

恋人 って存在が居ないと自分の価値が分からなくて手当たり次第に途切れないようにしていた高校生の時に戻ってしまったみたい。きっと何かのきっかけで懲りることがあるけど、いつになるんだろう。

ああ、馬鹿だな って思いつつ、また私はきっと傷付きに行く。
いつになったら懲りるのかな。


人間不信のくせにすぐに信じて何度も傷付く自分が大嫌いで、愛おしいよ。
わたしは、こういう生き方しかできないから。
自分を認めてあげる努力も必要だね。
わたしは必死にもがいて生きている。偉いね、偉いよ。もうすこしの辛抱だからきっと、だから心の痛み、を抱えながら。
いつか生とか死とかを考えないでそれなりに楽しく生きられるように。
あの時死ななくてよかった、って心から思えるように。

数年後、数十年後の事は何も分からないし考えられないけど、

明日も明後日も生きていこう。

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