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死ぬほど無理できる自担を持つ、死んでも無理できない私。



私の自担である櫻井翔さんは、とある雑誌で32歳の時に過去の17歳だった自分に対して手紙を書くという企画において、以下の言葉をのこしている。

「無理しないでね」
人は言うかもしれません。

死ぬほど無理してください。
別に死にゃしないから

櫻井翔さんが32歳ということは、当時の私は16歳とかそこらくらい。
この雑誌をリアルタイムで買っていた16歳の私は「すげ〜な〜」とアホみたいな顔で思っていた。


さあ、では24歳の私も16歳の私へ言ってやろう。

お前は少しでも無理すると死ぬ人間だ。
死んでも無理するな。
まあまあに無理する場面は訪れるが、辛いと思った瞬間に無理してるフリして逃げろ。
もう一度言う、お前は死んでも無理するな。本当に死ぬぞ。


今の会社に休職期間があったことや適応障害を患ったことをミリも言っていないので、過去の記事は残してはいるもののあえて触れず、そっとなかったことにしかけている…が、まあなかったことにはならないから改めて言おう。

私はストレスで潰れて適応障害を発症。会社を休職した後に退職し、現在は違う会社で働いている。


元から『無理はしない』と思って生きてきた。
だが、社会人というのはやばい、全く無理をしないなんていうのが無理だ。
事の大小はあれど、誰もが少しずつは無理をしているというのがベースにあり、その上に会社や人間関係など周りの環境で『無理』というのが更に蓄積されていくように思う。

全く無理できないわけではない。全員が負担する多少の無理は普通にできる。
できれば働かなくても生活していければいいがそうはいかないし、基本的に愛想良くニコニコしていた方がいいだろうし、ある程度の協調性は生きていく上で必要だ。
そういう無理は別にできる。ただ、その上に追加コンテンツですDLCですみたいな顔して勝手に乗ってくる『無理』の数々に私は耐えきれなくなってしまったのだ。

『無理はしない』と思っていても、無理をしてしまうのが前の会社にいた私であった。
気持ちが持たないので、せめて心の中だけでも「いざとなったら休職してやるぜ〜」というナメ腐った気持ちで働けばいいやろ、と思っていたが、その休職という最終奥義を盤面に出すことがなかなかできなかった。
本当はせめて私が実際に休職した日の半年前くらいにこのカードを切るべきだった。長い人生からすればただのトラップカードなのに、最終奥義だと勝手に思って「出して無計画のまま無職か、出さず心の死んだ社会人を続けるか」という究極の2択のように思ってしまっていたのだ。

ただ、最終的には出さざるを得なかった。
心がというより、その荒んだ精神状態からくる体の症状がひどくて働くどころではなかったのだ。(会社を休んだ途端に全て落ち着いていく謎の体調不良)

まあいうなればポケモンのひんし状態みたいな感じですね。ひんしなので戦えません、みたいな。きずぐすりくらいでは回復できない。

こうして、1年以上続いた謎の胃痛と止まらない涙、そして最後の方には立つのも苦しいくらいの動悸を抱えて、私は倒れたのだ。

ちなみに、前の会社は私と合わなかっただけでブラック企業とかそういうのではない。とはいえ金融機関なのでそもそもの環境が特殊だったりブラック企業でなくても昭和根性のブラック体質な上司がいたりはするが、ブラック企業ではない。
まあ、金融機関勤務の方ならわかってくれるかもしれないが、会社がブラックじゃなくても支店がブラックなことがある。(私はグレーくらいでした)

なんだろう、会社が100悪いわけではない。
私の性格や考え方では、この会社にいたままだと一生かなり無理して生きなければいけない状態になり、それに耐えられる精神力がなかったのだ。


とはいえ、全て思い通りに運ぶことなんてない。
社会というものはみんなが多少無理してお互いがお互いに気を遣いあって成り立っているものだと思う。それは分かっている。

だけど不必要な無理はしなくていい。

というか、できない。
そんなに無理をしてまでしがみつきたい場所であれば仕方ないのかもしれないが、私は全くそうじゃなかったから。

これからも"仕事"に対して、めちゃくちゃ無理をすることは絶対にないと思う。
自分の夢が叶いそうとかなら話は別だが、そうでもない限りは社会に馴染む程度の無理しかしないだろう。

私の心のキャパではそれが限界だし、仕事より自分を大切にしたい。


ここで冒頭の話に戻るが、こんな私だからこそシンプルに自担である櫻井翔さんのことを尊敬せざるを得ない。
だって、私には絶対できないんだから。

こんな人になれたらいいなとずっと思っているが、人間としてのキャパが全く違うのでなれるわけもなく、ただただ推すのみである。

無理をしなくても、私らしく納得して生きられれば。
これで本当に良かったのかは分からないけれど、悪くはないかなとは思えたら。

それでよし!


※ちなみに絶対載らないと思いますが、これが日経新聞に載ると前会社の人の目に止まる確率が鬼上がりします。まあもう終わったことなのでどうでもいいけど!!!!!

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