見出し画像

世界は優しさでできていることを肯定したい

子どもが生まれて半年が過ぎた。あっという間だった。

今思うことは、子どもはかわいいということである。大切だし、いなくなってしまったときのことを考えるとそれだけで涙が出そうになる。子どもはできなかったらそれでいいぐらいに思っていたが、それでもそう思う。学生時代の子ども嫌いの友人も、子どもが生まれてから子ども好きになった。

ここで言いたいのは、子どもを産みたくない人も考え直してみるといいとか、親なら子どもを可愛がって当たり前とか、そういうことでは断じてない。子どもには、かわいい、大切にしたいと人に思わせる、そういう力が備わっているということである。

私は人を傷つけることが好きではない。知らず知らずのうちに傷つけていることは沢山あると思う。けれど、そうすることで誰かが傷つくということを分かった上でなされる行為が好きではないのだ。それがなんであれ誰かや何かを皮肉ったり、馬鹿にしたりすることをよく思わない。潔癖で綺麗ごとかもしれない。それこそ馬鹿にされるかもしれない。

けれど子どもの力は私のそういう考えを肯定してくれる。綺麗なものを信じさせてくれる。

理解の及ばないものを蔑んだり、否定したり、正そうとしたり。それは愚かなことだと、みんな自由に、優しく生きていいのだと、ただ泣いて笑ってを繰り返している何も包み隠さない子どもを見ているとそう思えてくる。

だから私は今も、世界は優しさでできていると思えている。

読んでいただきありがとうございました。サポートしてくださると本づくりが一歩進みます。