日曜日の朝の話

パイセンは言った。土曜日は好きな時間に起きて好きな時間に寝られると。
人は言った。紅茶とか飲むの楽しいんじゃないかな。
前者は大体原文ママ。後者はわりと意訳。

土曜日は…ということは、日曜日はそうではないということだ。僕は元々どちらかというと夜型で、早寝早起きは苦手である。就職するときに業界を良く知らなかったから、平日は無理やり朝方人間のふりをし、土曜日の日中は寝込んで過ごす。当然夜は寝られない。
土曜日に何もしていないのだから日曜日にしわ寄せがくるし、早寝しないといけないので早起きする必要がある。しかし早寝早起きができない人間は、日中はカフェインがないと起きられない。そこで登場するのが紅茶である。
出来れば毎日、できないから日曜日の朝には、ティーポット、ティーカップ、ソーサー、ティースプーン、そしてお菓子を用意する。朝の茶会の始まりである。

紅茶を飲みながら、その日一日やることを書き出す。昨日は掃除をすると言いながらまったくしなかったので、今日は掃除とつくりおきのダブルコンボである。
人と会うのが億劫な由来はここにもあるのを見つけてしまう。土曜日の寝込む時間もたしかに僕には必要で、日曜日に生活に追われるのもまた必要なのだ。親しい友人、面白い人、事。それらに時間を割くのは惜しくないが、興味ないよく知らない人間に時間を取られるのはやや億劫である。
折角新天地に来たのだから友達のひとりやふたりは欲しい。依存先は多いに越したことはないそういうことである。
平日は5時半には起きないといけないので、22時半には床に就いているのが理想である。それすらもできていない日が多いが、ゆくゆくは365日そういう生活ができるようになれば、もう少し人との時間を持とうと思うのではなかろうか。
紅茶を飲み終わるより一日の予定を書き出し終わるほうが早かったから、ノートを開いてぱちぱちと文を打っている。そう、今まさに。

これが今日からの僕のモーニングルーティーンの予定だ。

珈琲も勧めてもらったので検討はしたが、元々紅茶は好きなのに対して、珈琲はあまり得意ではないのが本音である。所謂ブラックも飲めないでもないが、やはりスティックシュガーとコーヒーフレッシュを2つ入れた、『珈琲に喧嘩売ってんのか貴様』はブレンドがお好みである。事務所で入れていただいたから、とか、人から頂いたからとかならまだしも、自ら豆を買うなり挽いた豆を買うなりして趣味に挙げるのは些かコーヒーに申し訳ないというものだ。
しかし、そういえば数年前まで、紅茶にしてもシュガーを4本くらい入れた『もはや狂気の沙汰』ブレンドを愛飲していたのは記憶に新しい。茶葉によって味が異なることを知って以来もったいなくてなるたけストレートで飲むようにしている。珈琲もいつかはそういうものになるのかもしれない。預金通帳の記載額と相談しながら前向きに検討したいと思う。


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