世代觀を超えると待ってる世界線 vol.2
前回の記事で、人生100年時代を楽しく生きぬくために必要とされる面白い理論があるとご紹介しました。
その理論とは、エリクソンの8つの発達段階です。
この理論を教えて下さった方曰く、自身が高齢者になった時に・・・
◇悲観的に人生を捉えてしまうのか
◇それとも楽しい人生だったと思えるのか
これは45歳頃までの成長と発達が分岐点と言われているとのことです。
8つの発達段階はいかの通り8つに分けられます。サイトを見るとわかりやすいのですが、少しだけ掻い摘んで抜粋いたします。
■ 幼児期(生後)0〜17ヶ月
乳児期(生後)は親や周りの大人に愛情を受け、世話をされることで基本的な信頼を形成させる時期です。
<達成>
信頼感が生まれることにより、乳児期には「希望」を得られます。
<達成しない>
「希望」を得られない場合、今後の人生において多大な影響を及ぼしかねません。
■幼児前期(18ヶ月〜3歳)
幼児前期では周囲の人や物、自然などの環境と関わり、全身で繋がる体験を繰り返すことで自我が芽生える時期です。
<達成>
「いろんなことをしてみたい」と思えることで自分の「意思」を得られます。
<達成しない>
周囲が自分を信じてくれないという「恥・疑惑」が生まれてしまいます。
■幼児後期|3〜5歳
幼児後期では同世代の子供との関わりが増え、外の世界に興味を持つ時期です。
<達成>
遊びや関心があるものについての「自発性・積極性」が形成されます。
目的意識という力を得られ、自分の興味があることへの追及ができるでしょう。
<達成しない>
親が嫌な態度や厳しくしつけたりしすぎると、子どもは「罪悪感」を覚えます。
■学童期|5〜13歳
学童期では、さまざまなことを習得する時期です。自分のことも客観的に捉えられるようになり、発達の個人差が見られるようになります。
<達成>
自己肯定感を持ち始める時期でもあり、物事を達成することにより次の課題への「勤勉性」も見られるでしょう。
<達成しない>
出来ないことを怒ったり否定するだけでは、子どもは「自分には無理だ」と「劣等感」を抱いてしまいます。都度、大人のフォローが必要です。
■青年期|13〜20歳
様々な葛藤の中で自らの生き方を模索しはじめると共に、「自分は何者であるのか」と問う時期です。
<達成>
自分自身の価値を信じ、それに対して貢献し応えようとする「忠誠心」の獲得が可能となるでしょう。
<達成しない>
何故存在しているのか?と悩み続け、アイデンティティーの混乱から抜け出せなくなるでしょう。
■成人期|20〜40歳
自分を確立していき、友人や社会、恋愛などにおいて信頼できる人たちとの仲を深めていく時期です。
<達成>
アイデンティティの確立や「孤独」に立ち向かいます。自分が自分を受け入れ、本当に信頼できる人と関わることにより獲得できるのが「愛や幸福」です。
<達成しない>
表面的な付き合いしかできなかったり、人との関わりを拒絶したりして「孤立」に陥ってしまうでしょう。
■壮年期|40〜65歳
次の世代を支えていくものに積極的に関心を持つ「世代性」の発達が重要です。
<達成>
過去に家庭や職場などで上の世代から学んだことを活かし、下の世代に伝えていけば、「世話」の能力を得られます。
<達成しない>
自分の世代のことだけ考えていると「停滞」という状況に陥ります。次世代に繫げる生き方ができていないと、自分が存在する意味が分からなくなってしまいます。
■老年期|65歳〜
老年期では多くの人が退職し、子育てを終えて老後の生活を始める人が多いです。<達成>
自分が想像していた人生と違っていても、大きな歴史の流れのなかで「自己統合」という自分の人生の意味を見い出せるでしょう。
<達成しない>
自分が存在した意味を確認できず「絶望」に陥ってしまうでしょう。
最後に
45歳を過ぎているから手遅れ?なのかは、私は専門家ではないのでわかりません。ただ75歳を超え人生に悲観的で、ガラケーがよかったと悪態ついてもスマホの便利さを実感し、検索に万歩計にLINEにと使えるようになった我が父のように、少しずつでも変化はできるのだと思います。
ただ今までの人生観をぶっ壊される可能性もあるので、愛と勇気が必要です(アンパンマンって真理なのかも?)
私は、成人期まで絶賛アイデンティティー迷子を繰り返し、自己肯定感も低く、恥と罪悪感、孤独を感じて生きてきました。この理論を読んだ時、全く達成できてないじゃん!と笑ってしまいました。
でも、介護を通じて感じた周囲のサポート、意味不明で発生する不思議なご縁、そして親への感謝に改めて気づいたことで、少しずつ変わっていったように思います。介護って親が子供に課す「人生の振り返り機会」なのかもしれません。
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