見出し画像

多分本当のはなし。

劇団ノーミーツさんのnoteを見て、私のこの1年を振り返ってみることにしました。そして今年中に成仏させたい出来事があるので書いてみる。

2020年1月、大学卒業して3年目にして3社目の会社を辞める決断をし、転職活動をした。そして、入社してほしいと言われたのが3月だったので1ヵ月半のお休みを経て3月から4社目に入社することにした。年一で転職だなんてもう転職のプロだった。

その1ヵ月半の中でしょーもない出会いがあって、「恋」とも言ってはいけないような時間を過ごした。某マッチングアプリで出会った3つ下の彼とのすごく楽しくて、幸せで、でも誰にも祝福されない関係性で、本当にしょうもない時間だった。

やり取り始めてみたら、ものすごく家が近くてとりあえず1回会ってみようと。彼は私のことを「さん付け」で呼んで、でも敬語ではなくタメ口で話す。なんだかちぐはぐな感じがした。彼は「同居人がいる」「居候している」なんて言っていたけど話をしているうちにボロが出てきて、彼の6個上の彼女と同棲していることがわかった(私よりも3個も年上かよ)。3度目に会ったときはその事実を知りながらも夜を過ごしてしまった。驚くほどに相性が良くて本当に意味がわかんなかった。サッカーコーチをしている彼は完全にコロナの影響を受けていて、仕事がないと話していた。同棲中の彼女はケーキ屋さんで働いているらしく、朝早くに家を出て夜寝るのも早いらしい。そして、時間を持て余している私。

電話すればすぐに出てくれるし、飲み行こうといえばすぐに来てくれるし、近所の公園にいると言えば来てくれちゃう彼。平日の昼間から飲んでいても誰にも怒られることはないし、そのままホテルに行っても、休憩で出れば時間もちょうどいい。なんて楽な関係なんだろう。

音楽の趣味は合わないけど、話の波長が合う、なに食べたい気分なのかも合う、無言でいる空気も気まずくならない、私の好きなサッカーを見ながら解説してくれる、たまに出してくる年下感が可愛くもある、髭のある顔でくしゃっと笑うのもまた可愛い、そして私に向けて「可愛い」「好き」なんて言葉をかけてくれる。彼と会う日は雨ばっかりだったけど、エスカレーターで傘を滑らせて彼が下まで全速力で取りに行って二人で爆笑したことは一生忘れられない気がする。多分、きっと、あの居心地の良さが好きだったのかもな。でも、彼には「恋人」の待つ家があって、私にはそれがない。独りになって冷静に考えると何やってるんだろうと自己嫌悪に陥る典型的なタイプのやつだった。

仕事始まるのを理由に、いや、口実にして彼とは会わないようにした。その後も彼からは着信があったり、名前を呼ぶLINEが来たり、今日あった出来事が送られてきたりと何かと理由をつけて連絡が来るようになった。でも、全部無視した。彼と近かった家からも引越してもう会えない会いたくないことも伝えた。そして連絡を完全に絶った(トーク履歴削除⇒ブロック⇒削除)。彼のいない街行った。彼との思い出がなにもない街へ。

あぁ、こんなはずじゃなかった。
幸せになりたい!
全世界に、全宇宙に、幸あれ!!!!

『#2020年わたしの選択 』 という大きなテーマの中にこんなものを入れてよいのかわかりませんが、彼との思い出すべてをなくすことが私にとっては大きな選択の一つであり、2020年の中での大きな出来事でした。明くる年を迎えるためにも、こんなしょうもない出来事は成仏させて、「幸せ」な日々を過ごせるようにしようと思います。

これは本当の話?嘘の話?

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?