纏まらなくてままならない
春から東京で新生活をスタートさせた。
配属が決まる数ヶ月だけ東京に住むことを許された私は、憧れの都会生活を4年越しに叶えることになった。
スタートから約1ヶ月が経ち、念願の初任給も振り込まれた。
ただ、研修してもらってる身分で給与をいただいるという半ば相反したような状況で、私はまだ社会人としての自覚を持てずにいる。
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憧れの東京生活は私にとって刺激的なことばかりである。
都会嫌いの姉を持つ私は、東京への漠然とした不安を持っていたけれど、実際暮らしてみると便利すぎて、幼少期〜大学を田舎で悶々と暮らしてた私にとっては天国のようだった(満員電車を除いて)。
そんな中、私は大学卒業を機に新たなつながりを求めてまたマッチングアプリを始めてしまった。
昨日までに計3人と会い、それぞれにポジティブな感情を抱きつつ、お互い社会人かつ年上で忙しい人たちということもあってか2回目以降の進展はない。
大学時代、私はグループ内の異性を好きになってはいけないという暗黙の了解を抱えながら男性と接してきた。
そのせいか、いまアプリを使って下心もって人と会うと、そのときの癖で「友だち・後輩」にしか思えないような存在を演じてしまう病にかかっている気がする。
アプリで出会った彼らと会うたびに、
「俺ばっか喋ってるね」
「〇〇ちゃん、インタビュアーみたい」
と言われ、
年上の彼らとの距離を埋めようとして、ちょっとしたプライドを見せる発言をして、
「女の子はプライドないくらいが丁度いいよ」
と言われた。
あーーーー恋愛難しい。
好きになりたくて踏み込むけど、
嫌われたくなくてさらけ出せないし、
恋したいけど、
傷つくのが怖い。
彼らにとっての正解を探し求めているくせに、
彼らに映る自分がどう見えてるかなんてわからなくて、
「これから」を夢想していい女でいようとして、結果的に都合いい女になってしまう。
そんなことを考えていると、私はいつも自分を大切にできていないなとつくづく思う。
自分の本心から相手本位に動いている反面で、
身体は蔑ろになる。
私の心と身体は表裏一体どころか分離してて、どちらかに従えばどちらかが失われるトレードオフの関係にある、気がする。
どうすればいいものかと考えるが、
多分私はアプリ向いてないんだと思う。
そんなこと思っても続けるんだけどね。寂しいから。終わってる。終わりの始まり。
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4月が長すぎて感情が追いつかなくて散文的にしか言葉を紡げない。
感情も行動も思想も何もかもまとまらない。
まとめようとすることも、ままならない。
そんな社会人生活27日目の今日は朝帰りで始まった。
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