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2021年8月 観た映画まとめ

少年の君(原題:少年的你)

2019年10月25日 中国で公開
監督:曾國祥

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2回目観てきました。2回目もやっぱり泣きました(笑)
本当に良い作品なのですが、上映期間が短すぎます!!劇場の数も少ないし・・・
DVD発売したら買いたいなと思っています。

2019年香港民主化デモ傑作短編集

「立法会占拠」
「私たちのやり方」
「仲間たち」
「試行錯誤」
「誰も見捨てない」

暴力では何も解決しないからやめてくれと泣き叫ぶ人、先陣を切ってデモ隊を仕切る人、立法会の扉を割ってこじ開ける様子、街中の建物に「香港加油」などの標語をスプレーで書いていく様子、街中に飛び交う催涙弾、催涙弾の薬莢が目に直撃して大怪我をした人など、香港の民主化デモの様子を完全ノーフィクションで撮影されたドキュメンタリー短編集。
映画館のスクリーンで観ると、テレビの報道よりも遥かに臨場感があって面食らいましたね。
私が台湾にいた頃、丁度香港でデモが激化していて在台香港人が街中で演説をしていたり、地下道で香港人の学生たちが「香港加油」のメッセージを書くスペースを作っていました。もちろん私も書いてきました!

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写真では全部収められない程、メッセージが地下道全体にびっしりと貼られていました。ここでは載せられないような反中・プロパガンダ色の強いものもたくさんありました。
こうして肌で感じたことがありましたが、正直自分はこのことに関して話せる事はあまりないです。でも、香港人が望む未来になるように願っています。

潜入 (原題:사생결단)

2006年4月26日 韓国で公開
監督:チェ・ホ

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1989年、IMF経済危機により大打撃を受けた釜山で、サンドは麻薬密売人として荒稼ぎをしていた。一方、麻薬捜査官のジングァンは相棒を麻薬王チャン・チョルに殺された過去があり「釜山にある麻薬を一掃する」と執念を燃やしていた。
ジングァンはサンドに近づき弱みを握ったことで、サンドを麻薬組織に送り込み組織を壊滅させることを目論む。しかしサンドもまた、ジングァンを利用して麻薬王に成り上がることを目論んでいた。

2006年に制作された作品なので、主演のファンジョンミンとリュスンボムの若き日の姿が観られました。
正直、途中から話が複雑化して混乱することもありました・・・
釜山が舞台とのことで、終始コッテコテの釜山方言!聞いてて面白かったです(笑)

モロッコ、彼女たちの朝 (原題:Adam)

2019年5月20日 モロッコで公開
監督:マリヤム・トゥザニ

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モロッコの都市・カサブランカの路地を彷徨う臨月の妊婦・サミア。
モロッコではイスラム教の教えに則り、婚外交渉と堕胎が禁じられているためサミアは仕事も家も何もかも失ってしまっていた。
ある日の夜、路上で眠っているサミアの前に現れたのはパン屋を営む女性・アブラだった。アブラは事故で夫を亡くし一人で娘を育てているシングルマザーであった。
アブラは数日泊めたらサミアを追い出すつもりだったが、サミアが作ったパンが店で大好評だったため仕方なく住み込みで働かせることに。
パン作りが上手でお洒落好きなサミアの存在が、粛々と暮らしていたアブラと娘ワルダの生活を徐々に変えていく。

2年以上前から行ってみたい国ランキング1位がモロッコだったので、今回モロッコの長編映画が日本で初公開されると聞いてずっと楽しみにしていました。
モロッコに旅行した気分に浸って観れたら良いな、ぐらいの気持ちだったのですが観てみたらモロッコの情景が大きく映し出されるシーンが少なく、最初は少し残念だと思いましたがすぐに考えを改めました。登場人物の表情にフォーカスを当てたシーンが大部分を占めていて、その表情だけで語られるのがとても印象的でした。
この作品を観た人の「パンが食べたくなった」というツイートがいくつも出てくるほど劇中に出てくるパンが食べたくなります。
サミアがアブラの店で働くきっかけとなった「ルジザ」、アブラがワルダのおやつとして作った「ムスンメン」・・・日本には馴染みの無い製法のパンで、パン作りのシーンには思わず見入ってしまいます。
「モロッコ、彼女たちの朝」の公式Twitterにレシピが上がっていましたが絶対素人には作れないですね・・・

フリー・ガイ (原題:Free Guy)

2021年8月13日 アメリカで公開
監督:ショーン・レヴィ

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悪事を働くことが評価されるVRゲーム「フリー・シティ」。「サングラス族」と呼ばれるプレイヤーたちは、毎日強盗を働いたり車や街を破壊してやりたい放題。
毎日真面目に働いて生きている銀行員のガイは、街で見かけたサングラス族の女性・モロトフガールに一目惚れをする。ガイは彼女を追うためにサングラス族の銀行強盗からサングラスを奪い装着すると、そこに広がっていたのはフリー・シティの世界だった。しかしガイはプレイヤーでもなくただの「モブキャラ」だった。

私の推しK-POPアイドルStray Kidsのチャニが、最近主演のライアン・レイノルズと仲良くなったのがきっかけで観た「デッドプール」でのライアンの演技が面白くて、すぐに彼のファンになりました。
元々そこまで「フリーガイ」を観たいと思っていなかったのですが推しがおすすめするのなら・・・!と思って観に行きました。
結果、観に行って良かったです。めっちゃ面白かった!!後半は笑い声を抑えるのに必死でずっと肩震わせていたぐらい!

ザ・スーサイド・スクワッド "極"悪党、集結 (原題:THE SUICIDE SQUAD)

2021年8月5日 アメリカで公開
監督・ジェームズ・ガン

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凶悪な犯罪者たちを集めて結成された特殊部隊「スーサイド・スクワッド」。
隊員たちは、成功すれば刑期短縮、失敗すれば即死、命令に背けば首に埋め込まれた爆弾で殺されるという命がけのミッションに挑む。

前作を観たことがなかったのですが、前作を観たことがあるアメコミファンの友人に「別に観なくてもいい」と言われたので観ずに行きました。
人が蚊の如くポンポン死ぬし、登場人物たちが魅力的だったので観に行って良かったです。友人よ、薦めてくれてありがとう!
観た感想を簡単にいうと、「サメとネズミがかわいい映画」です。
グロ耐性がある方は是非観てみてください。

Summer of 85 (原題:Été 85)

2020年7月14日 フランスで公開
監督:フランソワ・オゾン

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海辺の町に住む16歳のアレックスはセーリングの途中にヨットが転覆し海に放り投げられていたところを、たまたま通りかかった18歳のダヴィドに救助される。
その後2人の仲は進展し、やがて恋愛関係になる。
ダヴィドはある日「どちらかが先に死んだら、残された方はその墓の上で踊る」という誓いを立てる。

このポスターが目に止まり、衝動的にムビチケを買ってから2ヶ月。ずっとずっと公開を楽しみにしていました。もちろん公開日の1回目の上映で行きました!
80年代らしさを出すためにオゾン監督がこだわってフィルムで撮影したため、このざらつきのある映像がなんとも良い味を出しています。
「Call me by your name」っぽさがありますが、「Summer of 85」は主人公が16歳と18歳っていうのがポイントですよね・・・
パンフレットもすごく良くて、ざらっとした質感の半透明の黄色い袋にパンフレットとポストカードが4枚入っていて、パンフレットは劇中に登場するアレックスのタイプライターのような書体で、青一色で刷られています。
観た人はパンフレットも買った方が良いです!!

BLACKPINK THE MOVIE

2021年8月4日 韓国で公開
監督:オ・ユンドン チョン・スイ

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世界中で熱狂的な人気を誇る4人組K-POPガールズグループ「BLACKPINK」のデビュー5周年を記念したドキュメンタリー。

大画面で観るライブ映像に鳥肌立ちっぱなしだったし、なんかもうずっと泣きそうになってました。BLACKPINKのステージって本当に凄い。圧倒的。
モデル級のスタイル、奇抜な衣装を着こなしてしまうポテンシャル、全員がビジュアル担当、もうこれアベンジャーズです。
正直めちゃくちゃファンって訳ではなくて、曲やダンス、メンバーたちのビジュアルが好きってだけの人間ですが観て感動しました。

ミッドサマー (原題:Midsommar)

2019年7月3日 アメリカで公開
監督:アリ・アスター

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不安障害を抱えている大学生のダニー。双極性障害だった妹が、ある吹雪の夜両親と無理心中をしてしまいダニーは失意の底に沈んでいた。
ダニーには大学院生の彼氏クリスチャンがいたが、彼はダニーの存在を重荷に感じつつも別れを切り出せないでいた。
翌年の夏、ダニーはクリスチャンと彼の友人・ジョシュとマークと一緒に、スウェーデンからの交換留学生・ペレの故郷のホルガ村を訪れることに。
ホルガ村では90年に一度の夏至祭が開催されており、ダニーたちも村人たちに歓迎される。白夜の明るい空の下で、楽しい雰囲気が流れる中起きた「とある儀式」により、ダニーたちは悪夢のような出来事に巻き込まれていく。

全てのシーンに伏線が張られており、後半はなんとも言えない不気味さに見入ってしまいました。
これ大好きです。
ホラー映画といえば夜や暗闇の中で話が繰り広げられるのが定番ですが、ミッドサマーは明るい空の下で「それ」が起き続けるんです。明るくて、華やかで、笑顔で、なのにずっと不穏な空気が漂っているっていうのが良かったです。
パンフレットも買って読みましたが、パンフレットを読んでからもう1回観るとまた違って見えるので良いです!

カウラは忘れない

2021年8月7日 日本で公開
監督:満田康弘

太平洋戦争中の1944年、オーストラリアで起きた日本人捕虜集団脱走「カウラ事件」。
この事件で1000人以上の日本人捕虜が収容所を脱走し、そのうち234人とオーストラリア人の兵士4人が命を落とした。
カウラはオーストラリア東部にある田舎町。日本人捕虜たちが暮らす収容所では十分な食事を与えられ、野球や花札などの娯楽もあり捕虜たちは不自由のない生活を送っていた。それなのになぜ、日本人たちは収容所を脱走しようとしたのか?
その裏には「捕虜は恥だ」という日本社会の集団同調があった。

「カウラは忘れない」は、カウラ事件の生存者たちが当時の様子や心境を語るドキュメンタリーです。
「捕虜は恥だ」という風潮があり、戦争で捕虜になった者の家族は村八分にされたそうです。その為捕虜たちは生き残っても戦死したと家族に伝え、身分がバレないように偽名を使いました。「カウラは忘れない」に出演した元捕虜たちは、今でも本名を明かさず、偽名のまま生活をしています。
「捕虜は恥だから一緒に逃げよう、捕虜になるぐらいなら一緒に死のう」と言われたら収容所での満足な暮らしを捨てられるか?じゃあ死にますと言って死ねるか?
もしあの集団同調が無かったら、絶対に捕虜たちは死なずに済んだはずでした。
私がこの作品を観て感じたのは、日本人特有の「集団同調」の恐ろしさでした。

ビー・デビル (原題:김복남 살인 사건의 전말)

2010年9月2日 韓国で公開
監督:チャン・チョルス

ソウルで銀行員として働くヘウォンは職場のトラブルで上司から停職を言い渡され、故郷の孤島に帰省する。ヘウォンは幼なじみのボンナムと幼少期ぶりに再会するが、ボンナムは夫から虐待され義弟にレイプされ、村の老人からは奴隷のように扱われていた。
ボンナムは娘ヨニと共にソウルへ連れてってくれとヘウォンに懇願するも、ヘウォンはボンナムが置かれている状況を知っていたが拒否する。
そこでボンナムはヨニと2人で内緒でソウルへ夜逃げしようとするが・・・。

閉鎖的な孤島で村人たちに蹂躙されてきた女の壮絶な復讐ストーリーです。
容赦ないゴア描写には韓国映画らしさがありました。18禁なので閲覧注意です。
復讐シーンまでが結構長くて、肉体的・精神的・性的暴力のかな〜〜〜り胸糞悪いシーンがずっと続きます。フェミニストが観たら気絶しそうなぐらい。その分あのズッタズタに復讐するシーンにはスカッとするのですが、ラストがとても後味悪いです・・・。
観た後は、「閉鎖的な田舎町では絶対生きられない」と思いました。

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