行き着いたのは、世界分の1。
私はたまに【深夜中毒】という名前で、なんでもない日になんでもないような記事を深夜帯に書いているんですが、その記事の名前からお察しのとおり、完全に昼夜逆転生活を送っている人間です。
しかしどういうわけか、昨日の夜から早く寝て今日は日中に外に散歩に出かけるという偉業を成し遂げました。
さもすごいことのように書いていてごめんなさい。
でも私からしたらすごいことなんですこれ。
今日は、そんな気まぐれで外出することが出来たことの記録と、少しだけお花畑な思考回路の垂れ流しになります。
昼夜逆転人間、昼に外に出る
私はだいたい散歩するときはルートが2、3とおりで決まってしまっているのですが、今日はまったく別方向に歩いてみました。
いつもと違うことだらけで、自分で自分に驚くばかりです。
いつもと違うルートを使ったのは本当に気まぐれだったのですが、昼間に散歩に出かけようと思ったのは今使っているカメラのフィルムが原因のひとつです。
今私は、「Kodak professional Ektar 100」というISO感度が低いフィルムを試してみています。
ISO感度が低いので撮ってみたところで写らないという失敗を避けたかったのと、透明感のある写真が撮りたかったので、天気がよかった今日は最適でした。
今まで歩いたことのある場所でも、ファインダー越しに見る風景はいつもと違って見えて、とても新鮮な気持ちになれました。
道は全部繋がってるから
普段歩かないような道を通っても、道は繋がっているもので、気が付いたら私が春になると必ず来るある場所に来ていました。
それはこんな写真を撮れた、私のお気に入りの場所。
この先に池があって、昼間でもおっちゃんたちが釣りを楽しんでいたり、かもが泳いでいたりします。
本当にのどかで、心が落ち着く場所です。そんな場所で春の暖かい日差しを感じるのが私を癒やしてくれる時間で、春になると必ず訪れます。
まだ2月じゃ早すぎたようで桜は見られませんでしたが、比較的暖かな日差しを感じながらおっちゃんたちの釣りを眺めてぼうっと煙草を吸って、ほっと一息つくことが出来た良い時間になりました。
桜が咲く頃、今の相棒を連れてまた一緒に来ようと思います。
最終地点は、「世界分の1」
桜の踏切を後にして、また写真を撮りながら歩き始めました。
どうせならまだまだいつもと違う道を行こう、と道を横に反れたとき、面白そうな看板が目に留まりました。
「世界分の1」
ほう。なんだか面白そうじゃないか。
どうやら織り物を主に扱っているお店で、ワークショップなんかもやっているようなお店のようでした。
素敵な看板とキャッチフレーズに目を奪われ、カメラを構えたところで、36枚すべて撮りきっていることに気が付きました。
むむ、であればm35の方で…
…こちらも、今撮り終わっただと…?
せっかく天気と新鮮な気持ちが相まって最高のシーンが撮れそうだったのに!!悔しいかな、スマホのカメラアプリで我慢でした。
でも撮り終わったあと、ふと看板を見上げたときに
「今日の散歩の終着地点は、世界分の1」ということがやけに面白く感じられて、運命ってあるのかも。なんて思ってしまいました。
あの店も、今いる場所も、私もきっと、世界分の1。
今日この場所を見つけたのも、写真が撮れなかったのも、また行ってみようと思っているのも、全部運命なのかも。
織り物がどんなものだかはあまりよく知らないですが、次散歩するときは、絶対にお店に入ってみようと思います。
そして店主さんにお店の名前の由来を聞きたい。
きっと素敵な理由なんだろう、というのは私の勝手な期待でしかないのだけれど。
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