うっかり死にそうだ

「死にたい」とも「生きたくない」ともあまり思わなくなった。でも「生きなくていいな」というのは思ってしまう。

もし今私が死んだら「そんな風に見えなかった」「気づかなかった」「そんなに辛かったの」と言われるだろう。でも「そんなに辛かった」わけではないのだ。

全然元気なんだけど、ふと「もういいな」と思ってしまう。アパートからひょいと身を乗り出せたらなんて思ってしまう。

幸い自制心が効いている。死んでしまったら取り返しがつかない。家族の人生をがらりと変えてしまう。命を取り留めたとしても、重大な後遺症が残るかもしれないし、一度死のうとした人として扱われ、一人自由に暮らすことも望む働き方も手放さなくてはならないだろう。生きなきゃならないのだから、平穏にこれからも生きていくことを考えたら、大人しくしておくべきだ。

でも、たまにその「うっかり」をしてしまいそうで、してしまいたくて、駄目だよなって考えてしまうことが悲しくなる。

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