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あなたの本当に大事なことをシンプルに。

やっぱり自分が好きなこと、本当に向いていること、心から喜びを感じられることをやるべきなんだと思う。

そんなものが本当にあるかな?と思うときもあるけれど、ご先祖様からもらった、この体、この心、過去を生き抜いてきた数々の命から引き継いできた、あなたの魂を甘く見てはいけない。

今日もあなたは世界を感じ、なにかに心を動かし、なにかに美しさを見出している。だから、必ずある。

以前に、歌手の木山裕策さんの講演を聞いた。
リクルートで激しく働きながらも「home」でメジャーデビュー。
その後、兼業で歌手を続けていたところ、甲状腺がんが見つかり、結果として活動を歌手に絞り、本当の意味で歌手になった。

木山さんは、自分がやるべきこと、本当に喜びを感じることは「歌うこと」なんだと、お話しされた。そして病気になったことで、それに気づいたと。

たったひとつ「歌うこと」。
それだけを語った姿に感銘を受けて、強く印象に残っている。

*

アーティストコーチングなんて、勝手に偉そうな造語(?)を作って、作曲家の石井美夏さんと日々いろいろお話をしている。
(ラジオは毎週日曜日21:00にライブトークしてます。ぜひ。)

彼女は数々のクライアントさんに作曲を提供した実績が多数あり、非常に多才だ。
その一方で、ビジネスの勉強もしているし知識もある。
だからこそ、作曲に限らずいろいろなことができるし、やるし、幅を広げていく。
本当に素晴らしいと思う。

でも、本当にでもなのだけど、同時にそれがとても危険な面もある。

さらに幅を広げていこうとする彼女に、自分の本当の強みってなんだろう?一番大事なものはなんだろう?譲れないのはどんなところだろう?のようなテーマで、気楽に楽しく、でも深いところ探るようなトークを二人でした。

話はゆっくり、多岐に渡ったけれど、一番大事なものは音楽であり、結果、
「音選びのセンスは負けない。一流の人に匹敵すると思う。」
と、彼女は凛と言い切った。

僕も、それが本当に腑に押した。
彼女にとっては作曲がすべてであり、彼女の作曲の核は音選びなんだと感じた。
「それだけでいい。他はいらないよ。」とお伝えした。

彼女は謙虚なので、もっとすごい人がたくさんいるし、私なんかまだまだだけど・・と話してくれる。

ただ、自分の大事な部分に、他の人とか、技量とかレベルは関係ない。
自分の大事な部分はなにがあっても大事であるのは変わらない。
人との比較はいらないし、能力の絶対値なんて関係ないし、自分が大事と感じたなら大事なんだ。
それはブレちゃいけないし、誰がなんといっても変えちゃいけない。

*

たぶん「動詞」で考えるべきなのだと思うのです。
なぜなら、人は何かを「する」ことで生きていけるから。

歌う。

音を選ぶ。

野球が好きならば、プレーする、観戦する、作戦を読む、声を出して応援する、球場の空気を味わう、球場で飲む(笑)、どの部分が一番好きなのか「動詞」で考える。すると、あなたが見えてくる。

あなたにとって、なにを「する」ことが一番大事だろうか?


ちなみに、国岡凛は作曲はできないし、音楽の造詣もありません。
でも、大事にしている好きなことはちゃんとあるし、自分がなにを好きか、なにをすると喜ぶかはよく知っています(きっと)。ずっとそんなことを考え続けてきたから。

本当に人っておもしろいね。

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