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行って良かった旅・神社仏閣

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公共交通機関を使って行ったおすすめの旅や神社仏閣について、不定期に更新
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#神社

宮島滞在ひとり旅②【古代の祈り編】弥山と大元神社

前回の【観光編】に続き、今回は観光客が少なめの場所、宮島深堀り編。 読んでいない方、宮島に行ったことのない方は、ぜひ①からどうぞ! 3月の後半でも桜は見れませんでしたが、標高の高い弥山では雪が残る、予想外の景色を見ることができました。 宿の方におすすめの散歩道を教えてもらい、朝6時半頃から歩き始めました。 【今伊勢神社】桟橋から歩いてすぐの左手の階段を登り、かつては毛利元就の戦場となった要害山のそばに、教えてもらった今伊勢神社がありました。 ご祭神を調べると、藤原鎌足

宮島滞在ひとり旅①【観光編】松山→呉→厳島神社

1ヵ月ほどサボっていましたが、久しぶりの投稿です! 昨年秋に念願の宮島に行ったのですが、途中で帰らなければいけなくなり、未完了のままになっていました。 今回は、あらためてリベンジの宮島滞在。 今回は1168年に平清盛が作った華やかな厳島神社よりもっと古代の593年の創建時や、唐から戻った弘法大師・空海が806年に弥山で100日間修行した宮島を少しでも感じたい、と思っていました。 2回の滞在記をまず観光編と、まだあまり知られていない宮島編にわけて、まとめてみたいと思います。

新年の奈良・大神神社と耳成山の『山の神さま』

元旦から悲しいニュースが続き、日常の幸せが当たり前ではないことを、つきつけられているようです。 “祈り”ながら、自分の機嫌と生活には責任を持てるよう心がけて、日々感謝して過ごしていきたいと思っています。 年末に買っておいた近鉄の『新春おでかけ 京阪奈1dayパス』を使って、奈良へ行ってきました。 1dayパスには神社ごとの『特典引換え券』がついていたので、「えと守陶器」がいただける、大神神社へ行くことにしました。 (大神神社についてまとめるのは、3回目で最多!) 「えと

神武天皇ゆかりの神域『神津嶽』と枚岡神社

このところ奈良ばかり歩いていたのですが、今回はめずらしく大阪。 いつも人で賑わっている石切神社と同じ東大阪にある、枚岡神社へ。 初めての参拝なのですが行ってみてびっくり、創祀は初代天皇・神武天皇即位の3年前(紀元前657年)、ということは2680年超え!の歴史がある古社でした。 大阪に長く住んでいるのに、『河内国 一之宮』だったことも知らず、快速電車で通りすぎていました。 ◆枚岡神社神武天皇の勅命で国土平定を祈願するため、天児屋根命、その后神の比売御神の二柱を、本宮がある

辰年へ!奈良・橿原神宮と畝傍山(うねびやま)

『日本書紀』に日本建国の地と記された、奈良・橿原にある橿原神宮。 奈良では意外に新しい、1890年創建でした。 神武天皇の宮があった地に、明治天皇によって建てられたそうです。 一度だけ参拝したことはあるのですが、初代天皇が即位した橿原周辺を、今回はゆっくり歩いてみます。 ◆久米寺まず近鉄・橿原神宮駅から歩く途中に久米寺があったので、寄ってみることに。 空中飛行の術を体得した?伝説の久米仙人と弘法大師・空海ゆかりのお寺で、「真言宗発祥の地」とされているそうです。 ◆橿原

晩秋の奈良🍁談山神社ライトアップ

紅葉のライトアップをしている神社はたくさんあるようですが、今まで行ったことがありませんでした。 なので今年は行ってみようと、紅葉が美しいと評判の談山神社に、夕刻から行くことにしました。(※12/3迄で終了しています。) 冬に入りかけた晩秋、落ち葉とライトアップがとても美しかったので、今回は写真をメインにご紹介します。 (神社についての詳細は、過去記事を参照ください。) note公式さんに『今月の注目記事』に選んでいただいたこの記事は、後から思うと節目になっていたのかもし

伊勢・神宮めぐり ひとり旅【後編】外宮から倭姫宮まで

神宮は神さまと人の共同創造のもとに整う、芸術作品のように感じます。 広い森の中にたくさんのお社があり、多くの参拝の人の流れができています。 でも人の流れについて行くと、見逃すお社が出てくるかもしれません。 調べてみると公式HPにはとても詳しい案内が載っていたので、予習してから行くのが良いのかもしれません。(今まで、全く知らずに行ってました!) ◆外宮前回は続けて内宮へ行ったので、正直外宮の記憶がありませんでした。 今回は日を分けてゆっくり歩いたので、発見した場所がたくさ

【世界遺産 吉野】日本史の迷宮・𠮷水神社

奈良県吉野山にある𠮷水(よしみず)神社は、天武天皇(673-686年在位)の時代に、役行者によって創建された、吉水院という修験のお寺だったそうです。 明治時代の神仏分離政策で、南朝・後醍醐天皇の皇居とした時期があったことから神社に。 𠮷水神社は、飛鳥時代から近代にわたる歴史上の人物の所持品が残されている、博物館のようでした。 桜を見るためだけではなく、今でいうパワースポットのような場所だったのかもしれません。 (今回は金峯山寺の行事に参加してから、𠮷水神社へ。ここまでの

奈良天川村の夏・『山の神さま』とイチョウの木

遠方からも参拝する人が絶えない天河大辨財天社。 十津川村の玉置神社と同様、『呼ばれないとたどり着けない』神社として有名ですが、今までは2回、友人の車で連れて行ってもらいました。 今回はひとり旅(路線バス)でたどりつけるか、チャレンジ! 天河大辨財天社から洞川・龍泉寺へ行って、役行者ゆかりの場所を巡るのが目的でしたが、見つけたのは地元の方に大切に守られている『山の神さま』と、イチョウの木でした。 ◇来迎院のイチョウの木バスの本数が少ないので14時過ぎの到着になりましたが、近

初代天皇の霊畤と八咫烏の土偶・『等彌神社』

等彌(とみ)神社は、奈良県桜井市の鳥見山の麓に鎮座する古社。 鳥見山は、橿原神宮で即位した初代天皇の神武天皇が大嘗祭を行ったというまつりのにわ(霊畤)がある場所で、日本建国の聖地になるそうです。 創建年代は不詳ですが、10世紀前半の『延喜式神名帳』に掲載されているとのことなので千年以上は存在し、明治時代までは能登宮と呼ばれていたそう。 それにしても、名前の『とみ』にとても難しい漢字を使っているのが、何か不思議な感じがします。 前回記事の談山神社から桜井駅行きのバスに乗り

談山神社・神の森を守る大和の古社

談山(たんざん)神社は1300年以上の歴史があり、教科書で習った「大化の改新」で有名な、藤原鎌足がご祭神という神社です。(奈良県桜井市多武峰に鎮座) 神社裏山の談山は、645年に中大兄皇子と中臣(のちの藤原)鎌足が大化の改新の策を練っていた場所。 正直、中臣鎌足、中大兄皇子、大化の改新を思い出そうとしながらお参りしていてましたが、結局帰ってから調べました。(日本史を知らなさすぎ!) 今回は梅雨の晴れ間で急に出かけることに決めたので、JR桜井駅から終点までバスに乗っているだ

生命の親神さま・滋賀県『多賀大社』

ご祭神は日本の国土と、八百万の神々を産んだ伊邪那岐大神・伊邪那美大神。 地元では「お多賀さん」と呼ばれ、「古事記」以前から存在が確認されている古い大社(分祀社は全国に239社)らしいです。 「お伊勢さん」と呼ばれる伊勢神宮のご祭神天照大御神のご両親の大社ということなんですね。 延命長寿・縁結びの神として古くから全国的な信仰を集め、豊臣秀吉からの厚い信仰もあったそうです。 神社全体に、落ち着いた大人な雰囲気を感じました。 まずJR彦根駅から、乗ったことがない近江鉄道に乗り換

竹生島・琵琶湖に守られた祈りの島

『パワースポット』としても知られる竹生島(ちくぶしま)。 目立たないけれど実はすごい滋賀県、琵琶湖にある島です。 今回初めて行ってみて、弘法大師・空海ゆかりの、豊臣秀吉の国宝建築も残る歴史深い信仰の島だったことがわかりました。 またご本尊の大弁才天は、江ノ島・宮島と並ぶ「日本三大弁才天」の一つで、弁才天信仰の聖地ということです。 竹生島行きの観光船は、彦根・長浜・今津の3か所から出港。 今回はせっかくなので、滞在時間が最も長い長浜 → 今津 琵琶湖横断(110分滞在)コー

越木岩神社・六甲山麓の水の聖域

兵庫県西宮市に鎮座する、越木岩(こしきいわ)神社。 人気YouTuberの方がパワースポットNo.1として紹介したので、急に全国から注目されているようです。(失礼ながら、近くなのに今まで知りませんでした。) 御祭神は市寸島比売命(いちいしまひめ)・西宮神社から勧請した蛭子大神(ひるこおおかみ)。 その他にも、たくさんの神さまがお祀りされています。 『東六甲山麓唯一の霊場で、天然記念物の森におおわれた霊験あらたかな神社』とのことで、古代から守られてきた神さまを、ご神体の岩か