勢いで転職活動したけど2週間でやめた(前編)
タイトルの通りです。
お久しぶりです。
こちらの記事以来のnoteになります。
ちょっと長くなりますが、あまりにも濃密な経験だったので、自分への戒めも込めて書くことにしました。
前編はほぼ自分語りになると思うので、「転職の話が読みたいんだが!」という方は後編が出るまで少し待っててくださいね。
はじめに
自分のこと
まず簡単にお話させていただくと、私にはちょっとした精神の欠陥があります。症状はいろいろあるのですが、特に強く出てしまうのが
「衝動性が強く何でもかんでも考えるより先に行動してしまう」
「突然気分が最高にハイってヤツになったり、逆にめちゃくちゃ落ち込んだりする」
の2つです。
「これ面白そう!」と思い始めると、それを極めて𝐁𝐈𝐆になってる自分を想像しワクワクして、後先考えずにアクセルを踏み潰します。
そして途中から徐々にブレーキがかかりはじめ
「え、こんなに難しいの!?全然思い通りにいかないんだが!?」
「てか周り上手すぎないか?私ってセンス無いんだ…」
「ちょっと待って、そもそも私なんでこれやってるんだ?」
となり、後に残るのは失敗経験とめちゃくちゃ落ち込んでいる自分…という事を何度も何度も繰り返してきました。
結果を求めるのが早すぎるんですよね。本当にどうにかしなきゃいけない部分だと思っています。
『面白いと感じた=自分は成功できる』という思考回路が脳に組み込まれている感じです。
要するに、自分は天才だと思い込んでる凡才承認欲求モンスターという訳です。哀れ。
仕事のこと
ざっくり言うと、お仕事を探している人の話を聞いて良い感じの仕事を紹介する、そんな仕事をしています。
就活時代、私にはやりたい事が全くありませんでした。
一応デザインと音楽を勉強していたのですが、やっていく中で紆余曲折あり「これは仕事にできないな、趣味でやっていこう」と決まった瞬間、仕事としてやりたい事が無くなりました。
やりたい事もなかったので、とりあえず知ってる会社とかデカい会社とかに片っ端から応募していました。面接対策もせず、ガクチカやらESやらはサイトを丸写しし、まあ数打ちゃ当たるだろう思考でとにかく面接を受けていました。
当然ですがめちゃくちゃ落ちました。周りは内定を貰ってる中自分は毎日今後のご活躍をお祈り申し上げられ、自業自得なのですが本当に病みました。ご飯の味もしませんでした。もう一度言いますが、自業自得です。
そんな自分に唯一内定を出してくれたのが今の会社です。
自分が他人の人生に(良くも悪くも)干渉できる事に興味が湧いたので、あと一刻も早く就活を終わらせたかったので、内定を承諾し今に至ります。
転職しようと思ったきっかけ
人間関係はそこそこ。1日8時間パソコンをいじって休憩時間に近くのゲーセンでボルテをし、定時になったら帰る。で、たまにゲーセンに寄って夜遅くまでボルテをやる。そんな生活を送っていました。
一見なんの不自由もない(むしろボルテできるぐらいに余裕がある)生活ですが、なぜ転職しようと思ったのか?自分のこれまでを振り返って整理しながら書いていきます。
コールセンターで休職
私の会社では入社後、現場研修として実際に紹介しているものと同じお仕事をさせられます。
お仕事を紹介してもらってる人が普段どんな気持ちで働いているか、どういう事で悩んだり不満を感じているのか、同じ立場になって体験しようという目的ですね。
私はめちゃくちゃ大手企業のコールセンターに3年間(!?)配属される事になりました。
働く前に私が抱いていたコールセンターのイメージですが
・とりあえずマニュアルを開いてそれ読めばOK
・ムカつく客は適当にあしらえばOK
・クレームが来たらマニュアルの謝罪文を読みあげればOK
という、まあ本当にナメた考えを持っていました。
そして一通り座学研修を終え、いざ本格的にお仕事スタート!まあ研修では(比較的)優等生だったし3年とかあっという間っしょ!
地獄でした。
以下、働く前に抱いていたイメージに対するギャップをお話します。
・とりあえずマニュアルを開いてそれ読めばOK
→OKじゃない。
マニュアル通りに案内しても「え?どういうこと?」と返され、それに対して丁寧に、詳細に案内しないと理解してくれない(し、それでも理解されない事がある)という事が日常茶飯事レベルでありました。
毎日「もう知らん!!あとはググってくれ!!」と叫びそうになるのを必死に堪えていました。
『野球の遊び方 そしてその歴史 ~決定版~』を脳内でずっと歌っていました。
「あとはお前次第 ネットで調べてくれ」
いい歌詞ですよね。追加譜面待ってます。
・ムカつく客は適当にあしらえばOK
→OKじゃない。
まず配属先が超大手なのもあり、応対は全て録音されているし、会話している様子はリアルタイムで監視されてる状態。
ちょっとでも不審な挙動をすれば上司がすっ飛んできます。そんな中で適当な対応をすると客よりも先に上司に怒られそうだなと思い、ただ「申し訳ありません…」と返すしかありませんでした。
・クレームが来たらマニュアルの謝罪文を読みあげればOK
→全然OKじゃない。
ここで折れずに応対できる人はコールセンターに向いていると考えているのですが、残念ながら私は向いていない人でした。
私は大きい音、とりわけ人の怒鳴り声がとにかく苦手なので、ひとたび怒鳴られればパニックでマニュアルを開く所ではなく、震え声で「あの、じゃあ上の者に代わりますので…」と言うのが精一杯でした。
何もかもコールセンターに適していない自分が3年も続けられる訳がなく、入社3ヶ月で病んで休職する羽目になりました。休職RTAではまあまあ良い成績ではないでしょうか。
この3ヶ月間は社会人になって初めて、かつ最大のトラウマとなっており、この時既に「自分は社会に向いてないんだ」という考えが根付いていました。
全国のコールセンターで働く皆さん、本当に尊敬します。
じっとしてられなくて休職
休職が明けて研修も強制終了となり、本部で任される仕事にもだいぶ慣れた矢先、某感染症の再来によりリモートワークを余儀なくされました。
「よっしゃ〜〜〜〜!!!」
私は(精神の構造上)じっとしているのが苦手で幼少期から常に周りをウロチョロしているやんちゃ𝑮𝑰𝑹𝑳だったので、8時間ずっと同じところに座ってパソコンをいじる作業を続けているとたまに発狂しそうになっておりました。たまにトイレにこもって個室の中をウロチョロしたり、お昼休憩に徒歩10分のゲーセンに行ってボルテをする事でなんとか抑えられていました。
しかし勤務場所が家、周りに人は誰もいない。
こうなるともう、ウロチョロし放題な訳です。与えられた業務をこなし、電話に出ておけばOKという環境は私にとって最高でした。
「もう一生リモートワークで良いんだけどな〜」
そんな願いは叶わず、感染症も収まり再び出社を要請されます。
それまでゲーセンに行く時以外は常に家に引きこもって悠々自適に仕事をしていた私にとって、突然の出社は本当に苦しいものでした。
朝7時に起きて、支度をして、混んでいる電車に乗って、8時間じっと座ってパソコンをいじくる。
今まで出来ていたことが、できなくなっていました。
気づけばトイレに逃げ込む回数が増え、会社に向かう途中で体調を崩すようになり、入社2年目にして2度目の休職をする事になります。
今は医師の診断がありなんとか家で仕事を続けられていますが、会社が原則出社という事もありいずれはまた出社しなくてはいけません。
元気になって出社できるようになったとして、また同じように体調を崩してしまったら?それでまた休職する羽目になってしまったら?ていうか、家でも問題なく出来てた仕事をなんで出社してやらなきゃいけないんだよ!徐々に未来への不安と現職の環境に対する疑問が芽生え始めます。
2度目の休職をきっかけに、自分の中で『転職』という考えが出るようになります。
『すごい人』になりたくて転職
休職中はとりあえず好きな事に時間を使って極めていきたいなと思い、いろんなコミュニティに参加しました。その中で大きかったのは頂上決戦とBEMANI PRO LEAGUEですね。
有難いことに知り合いや友達が増え、人間関係にもちょっとした変化がありました。
大会やプロの場なので当たり前ですが、とにかく『すごい人』にたくさん出会いました。
めちゃくちゃボルテが上手い人、
頂上決戦で出会ってそのままプロになった人、
絵が超上手い人、
かっこいい曲を作る人、
曲を作れたり絵を描ける上にボルテがめちゃくちゃ上手い人、などなど。
『まぁそれなりに絵が描けてボルテが周りよりほんのちょっと出来る』だけの私にとって、『すごい人』達との出会いは本当に刺激的で、同時に苦しくもありました。
悪い事をされたとかではないし(むしろ本当に良くしていただいて、いつもありがとうございます)、もちろん彼、彼女たちに悪意は1ミリもない事はわかっています。
ただ、私が自分と比べて苦しくなってしまうのでした。
「この人すごい!」の後に必ず思い浮かぶのは
「それに比べて私ってダメだな!」
という言葉でした。
すごい人になりたくて後先考えず行動し、途中で諦めてきた過去の自分が比較対象として現れ、苦しめるようになりました。
もちろんそこで落ち込むこともあったし、何とも思わずに1日を終える日もありました。しかしこの劣等感が、だんだんアクセルを踏み出していきました。
※ここからは精神状態が最高にハイってヤツだった時に起きた出来事です※
「いや、自分は中途半端にやってすぐ辞めてただけで、もっと真剣に打ち込んでやれば出来るはずなんだ!」
「私は本当はすごい人なんだ!だからちゃんとやればなんだってできる!」
「ちゃんとやりたいんだけど仕事があるんだよなあ…出社する時間で他の事やりたいし、家で出来る仕事したいなあ…」
「よし!転職しよう!!」
思い返せば何に対して「出来る」と思ったのか、何の根拠があってこの思考になったのか全くわかりません。
気づいた時には某転職サイトを開き『リモートワーク 事務 正社員』と検索をかけ片っ端から応募し、素性もわからない転職エージェントに片っ端から面談を申し込んでいました。
こうして、私の衝動性に支配された2週間の転職活動が始まりました。
あとがき(と後編についての話)
前編では自分の事と転職に至った経緯を書かせて頂きました。
飲みの場とかで自分のダメ人間エピソードを面白おかしく語る事は何度かありましたが、こうして文章で書き連ねるのは初めてです。お恥ずかしい限り…。
ここまで読んで頂きありがとうございます。後編では転職活動中にあった出来事と、転職活動を2週間で辞めるまでの経緯を書くつもりです。
ただ、この2週間のうちに自分の中でちょっとした変化があり、それをお見せしたいので後編が公開されるまで少し時間が空くかもしれないです。
忘れ去られる前には書き上げる予定なので、待っててくれると嬉しいです。
ではまた。
にゃす
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