[Switch] Sea of Stars クリア後の感想
前提
バージョン 1.0.46047 でプレイ
プレイ時間: 約30h
ネタバレなしの感想
90年代〜00年代のJRPGへのリスペクトを感じる作品だった。
クロノ・トリガーの皮を被ったスーパーマリオRPG + 黄金の太陽、とみせかけたやっぱりクロノ・トリガー。
ニンテンドーダイレクトがある度に自分はアストロノーカと黄金の太陽の亡霊として彷徨っているけど、黄金の太陽の亡霊としてはSea of Starsで成仏しかけた。
といっても黄金の太陽は初期2作しかやっていないので他の名だたる亡霊の皆さんを前に亡霊を名乗るのは怒られそう。
最近のリアルなグラフィックのゲームもすきだけど、老人なのでやっぱりドット絵のゲームが好きだなと改めて自覚した。
ドット絵くらいの程よいグラフィックの解像度が受け手への余白というか、体験や考察の自由を与えてくれている気がする。
FE Engageの感想記事ではストーリーに突っ込みを入れ、リデンプションリーパーズの感想記事ではストーリーに対する納得感が〜みたいなことを書いたけど、ドット絵であればストーリー上で言葉を尽くさなくてもなんだか納得してしまうというか、腑に落ちてしまうというか、そんな感覚があった。
昔のゲーム体験と今のゲーム体験を振り返る良い機会にもなった。
あとドット絵だと3D酔いしない (また言ってる)
スーパーマリオRPG成分
戦闘。
タイミングに合わせてボタンを押すとか、レベルアップ時のステータス強化に追加してプレイヤーが強化するステータスを1つ選べるとか。
黄金の太陽成分
謎解き。
黄金の太陽でいうエナジーみたいな力ではないけど、マップを縦横無尽に駆け巡り、ある程度のオブジェクトを動かせ + 自由度の高いフックショットを使い + 昼夜を操る力を用いてギミックを解いていくのは黄金の太陽感あったなと思う。
その他
いわゆるちいさなメダル要素やドラクエ7のような村おこしみたいな要素も規模は大きくないまでも存在し、これまで色々RPGをプレイしてきているとこれ見たことある!的にニヤニヤできて楽しい。
釣り要素があるゲームは(だいたい)名作と昔から言われており、本作にも釣りがあるのでつまりはそういうこと。
そういえばなんで色々なRPGに釣り要素が含まれるようになったんだろう。
また本作では回復アイテムが「おやつ」という枠で、店で買うかフィールドで素材を拾ってセーブポイントで料理を作ることで補充する。
作る時にドット絵のイラストで調理過程が移り変わり、完成品のアイコンが出てくるんだけど美味しそう。
やっぱり見た目がリアルすぎない方が想像力が働いて却って脳内では解像度を上げて理解しているのかもしれない??
あとRPGあるあるの終盤で持ち金余る問題がない。むしろカツカツなのでだいたい素材を売って凌いだ。
ストーリーはなんかこう、海外のノリだ!って思った。
とはいっても海外製のゲームでやったことあるのたぶんUNDERTALEくらいなので、信ぴょう性はない。
BGMはメロディ強めのやっぱりちょっと前のJRPGな感じ。
光田さんがゲスト参加で楽曲提供しているらしいけどどれかわからなかった、サンゴの所かな?
戦闘は基本的に戦闘BGMなのに、特定のダンジョンだとフィールドBGMがそのまま戦闘BGMなの手が込んでいてすき。
オクトパストラベラーが対照的にそこまでメロディが強くない印象なのは同じドット絵はドット絵でもHD-2Dで背景やエフェクトなど他のグラフィックから得られる情報量が多いからかも?
色々考えるの楽しい。
ネタバレありの感想
船を手に入れた時とか空を飛べるようになった時の、よーしワールドマップを探索しつくすぞ!!!みたいなワクワク感を久しぶりに味わったというか思い出した。これですよこの冒険を味わっている感じ!すき。
主人公ではないけど、特別な力を持たないガールくんが特別な力を持つけど心はあくまで皆と変わらない周りの人たちを救っていくという構図が良い。
必ずしも英雄や勇者のような物語の主人公の力のみで事が成されるのではないのだ (とはいえガールくんもかなりの偉業を成し遂げるような大人物ではある)
でも中盤の突然の学院長辞任とかは例えば↑に挙げた2作とかで同じ展開があったらぶーぶー言っていた気がする。
ネタバレなし感想で書いたような理由が要因とは思うけど、自分がただのダブルスタンダードオタクの可能性もある。
「かつての憧れや師との闘い」はオタクがゲームをプレイ中に高まる数ある演出の内の一つなのでもちろん私も高まりました。
他には「メインテーマ(OPテーマ)のアレンジがラスボス戦で流れる」などがあります。
そしてやはり死は唐突にやってくる。
死には(脚本以外の)合理的理由はなく、死ぬから死ぬのである。
ということを改めて理解する。
ちいさなメダル要素が真EDのための必須要素なんだけどそのためのお助け要素がどのエリアのどの街(ダンジョン)に
倒していないミニゲームのNPCがいるよ
取り忘れた宝箱があるよ
取り忘れたちいさなメダルがあるよ
をランダムで発言するというものなのでイマイチわかりづらいのだけが難点だったかもしれない。
あとJRPGだけかと思ったら東方チックなSTGまで始まってそれはもうてんこもり状態、やりたいこと詰め込みました感すき。
まとめ
さくさく進めば30h前後でクリアでき、基本レベル上げの必要もなく、敵が強かったらお助けアイテムも使えるのでオススメ!
皆さんもSea of Starsで懐古厨になって老人会したりXで昔話をしよう。
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