【レポート】『新たな距離言語表現を酷使する(ための)レイアウト』刊行記念トークイベント「新たな言葉を紡ぐために｣

散文と批評『5.17.32.93.203.204』

2024年7月30日 08:30

トークイベントを開催しました！

制作集団であり、また出版版元でもある「いぬのせなか座」を主宰する山本浩貴さんをゲストにお迎えして、トークイベントを開催しました。

『新たな距離言語表現を酷使する（ための）レイアウト』刊行記念トークイベント「新たな言葉を紡ぐために｣
~~2024年7月20日（土）15:00~17:00~~　※終了しました
ゲスト：山本浩貴（いぬのせなか座）
会場：安養寺会館　https://anyo-ji.or.jp/hall/

イベントは終了いたしましたが、現在アーカイブ映像をご購入いただけます
https://5173293203204.stores.jp/items/66a1098ee2461e081a24e088
動画閲覧の有効期限は2024/8/31（土）23:59までの、期間限定公開です。

内容紹介

散文と批評『5.17.32.93.203.204』としては、初のイベント主催となりました。当日の模様をほんの一部分ではありますが、こちらの記事でご紹介いたします！

第一部：レクチャー

イベント前半では、「新たな言葉を紡ぐために｣というテーマで2024年3月にフィルムアート社より出版された山本さんの単著『新たな距離言語表現を酷使する（ための）レイアウト』の内容も交えつつ、お話しいただきました。

「複数の領域に通底しうるような言葉はいかにして生まれうるのか」
「領域＝ジャンルを越境する、目的とは？」
「領域＝ジャンルを越境する、方法とは？」
様々な問いと、それに対する山本さんのお話しが続きます。

ある種の運動／ムーブメントとして制作を行うにあたり、同世代の人たちと協働するためにはどうすればよいのか。
ある「界隈」の内部でのみ蓄積されている慣習や技術体系を、いかに横断することができるか？
批評や芸術のみならず、「閉じた生（せい）」を突破するための方法についても、具体的なレクチャーが展開されました。
以下は、山本さんが投稿されていたレジュメの一部です。

事前メモ pic.twitter.com/kBEypP1DpI
— 山本浩貴（いぬのせなか座） (@hiroki_yamamoto) July 20, 2024

第二部：質疑応答

イベント後半では山本さんと、散文と批評『5.17.32.93.203.204』メンバーによるディスカッションが行われました。
ふだんの生活や書くスタンスなど、立場の異なる３人から山本さんへの質問が次々と投げかけられます。

――人になにかを伝えたいとき、評論とは別のしかたとして小説を書き始めたのですが方法としてどうでしょうか？（中西）

――山本さんにとって「日本語」という環境が与えたもの、作品とのかかわりなどお聞きしたいです（柴島）

――僧侶として、身近な方の「死」というものが、現在の山本さんの活動へどのように繋がっていったのか知りたいです（足利）

最後には、会場にお越しのお客様からも質問を募り、山本さんにお答えいただきました！
散文と批評『5.17.32.93.203.204』執筆メンバーによる感想をご紹介いたします！

トークイベントと翌日の浄土複合ライティングスクールでのゲストレクチャー、ともに終了しました。
僕は2日とも参加しましたが、山本さんは話を聞けば聞くほど、面白い話を出してくださり、親しみやすい方で、とても楽しい時間でした。
トークからも多くの示唆を受けたので、大変有意義でした！

https://x.com/ashirin03/status/1815017451320746140

すごく面白かった！二つの異なるものが繋がりうる土台をつくること。繋がりうることばを用いること。それによって、交渉のなかで思考が組み替えられていく。
他者へ、過去の自分へ、そして自分の中の異なる側面へ、越境していく。
そんな思考のあり方に今一度、思考を巡らせる時間でした！

https://x.com/markov_cain/status/1814660253340082492

アーカイブ映像を販売中です

当日の模様は、アーカイブ映像でご覧いただけます。
期間限定でネットショップでご購入いただけますので、ぜひチェックしてください！

今後の活動について

文学フリマ大阪12に出店します

2024/9/8(日)にOMMビル2F A・B・Cホールで行われる
文学フリマ大阪12に、散文と批評『5.17.32.93.203.204』として出店します！
https://bunfree.net/event/osaka12/

ZINE販売中です

ネットショップでは最新号のほか、メンバー個人で制作したZINEも販売中です

この記事が参加している募集

#イベントレポ

26,969件

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか？

【レポート】『新たな距離 言語表現を酷使する(ための)レイアウト』刊行記念トークイベント「新たな言葉を紡ぐために｣