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僕の好きな人が、よく眠れますように



私の愛しいひと。
きみがアイドルじゃなかったら。
今こうやってきみのことを想う気持ちは無くて、存在を知ることなく私は人生を終えていたんだと思うと不思議な気持ちになる日がある。

関西で生まれ育ったきみは、この仕事でなければ上京してくることも無かったかもしれない。
関西で暮らし、大学卒業後は就職してサラリーマンをしていたのかな。多才で器用なきみだから趣味を活かした仕事をしていたかもしれない。きっとお付き合いをしている恋人も居るだろうだし、なんならすでに結婚していてもおかしくない年だ。街ですれ違う見知らぬ家族連れのように、普通の幸せの下で暮らしていたのかもしれない。

それでも、この人生を選んでくれてありがとう。出逢ってくれてありがとう。
わたしに特別をくれてありがとう。
ファンという形でかけがえのないきみの人生に関われること、この上ない幸せだと思う。

何度も辞めようと考えたきみが人生をかけて選んだ道。
一般人より得られるもの、体験できることも多いけど、それ以上に諦めることも甘受しなければならないことも多い、数秒の判断でがらりと変わるような、私には到底知ることもできない深くて底が見えない世界。
そんな世界できみは今日も懸命に生きている。

「みんなに愛されたい」
以前、きみはそんな言葉を口にしていた。

けどいま、メンバーでもメンバー以外でも、色んな人が愛おしそうにきみの名前を呼ぶ。その方には笑顔が浮かんでる。みんなに必要とされている、きみの周りで愛が生まれてる。そんな姿を見ると堪らなく幸せな気持ちになるのだ。

愛されるために生まれてきたんだよだいすきなひと。
無作為に傷付けられることがありませんように。
暗く寂しい夜を過ごすことがないように。
きみが今夜も良く眠れますように。
何の雑念も無く、ぐっすりと、欲を言うならすてきなゆめも見てほしい。

“僕の好きな人が、よく眠れますように”

昔読んで、今でも好きな本の名前を借りて。

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