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三ツ山の教会堂

 三ツ山教会という教会があります。
 先日、クリニックの帰り道に見えるこの教会のことを思い出して、ちょっと立ち寄ってみることにしました。訪ねてみたいとおもいつつも果たしていなかったのです。
 小さな道から急坂を上ったところにありました。このご時世ですから、長崎でも多くの教会が閉鎖をしていたり、ごミサの中止措置がとられていたりと様々な対応をしている状況です。中に入れなくても、と車を停めさせてもらい、正面を覗いてみました。

 靴脱ぎのところに、1足の靴が脱ぎ揃えてあり、扉の隙間からどなたかお祈りをしている姿が見えました。

 私は信徒ではありませんので、それを見て中に入るのはやめにして、少しだけ敷地内で写真を撮らせてもらいました。献金をできなかったのは残念です。いつかまた訪問をしたいとおもいます。

 すぐ近くに『犬継(いぬつぎ)』というバス停があります。中学、高校といっしょだったCKちゃんの実家が近い。懐かしいな、とおもいながら帰りました。
 彼女は私の知る限りカトリックではありませんでしたが、この土地ではけっこう大きな家に住んでいました。結婚して県外に行ってしまい、縁が遠のいています。

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 最近気になっている場所に、岩屋山があります。長崎市中心部からみると北方に位置していて、私が通っていた高校からも近いところなので耳には馴染んでいます。ただ、注目をしたことがなかった。
 ちょっと前に京都で登拝などしたあとに、お世話になっている美容師さん夫婦から岩屋山の話を聞きました。旅行好きのご夫婦ですが、5月の連休にもどこへも行けず、岩屋山に登ってみたというのです。ご夫婦とも気に入ったそうで、それからも数回出かけているみたい。
 そういえば、キリシタンに関する言い伝えでこんなものがあったとおもいだしました。

三度、岩屋山に登れば、樫山(赤岳)に一度巡礼したことになる。
三度、樫山に巡礼すれば、一度ローマのサンタ・エケレジア(教会)に巡礼したことになる。

 樫山というのは外海に向かう途中にある地区のことです。
 その樫山(赤岳)には「バスチャンの椿」と呼ばれる霊木があったころから信仰の対象にされたということです。

 こういったことから岩屋山も霊山として崇められてきたそうです。もうちょっと涼しくなったら、登拝に行ってみたいとおもっています。

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