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におい

 以前はどうだったのか憶えていないけれど、菜食寄りの生活をし始めてからにおいに敏感になった。当然のことだけどこれはいい時とそうでもない時がある。
 好きな漫画の『おたんこナース』の中で、似鳥さんが患者さんの下の方の世話をするシーンと共にこんなことが書いてあった。においを感じるということは、そのにおいの元となっているものの微粒子が、鼻の中の粘膜なんかにくっつくことで起こるのだと知った似鳥さんが、ショックを受けたのだった。それを読んで私もショックを受けた。いい香りのものはそれでもまあ気にならないけれど、汲み取り作業車とか(すみません)、生ごみとか、あれやこれは辛いところがある。

 それで、その嗅覚が鋭くなってしまった話の続きで、これがまた女性のからだの仕組みとして月経前は更に敏感になる(私の場合)。昨日は朝の通勤電車の中で、隣合せになった人から柔軟剤かなにかの”ケミカルないい香り”がした。私はこういった方面の香りが普段からすごく苦手としている。PMSと合わさって、朝から具合が悪くなってしまった(場所の移動は困難であった)。

 私は自分チで柔軟剤は使用していない。柔軟剤っているのだろうか。

 隣合せの人(柔軟剤を使う人)は悪気があるのではないのはわかっているけれど、こんなふうにあちこちで具合が悪くなってしまうのは困る。においのメカニズムで言えば、デザイン(?)された健康に影響を与えそうな人工物を吸い込んで、つまり身体の中に取り込んでしまっているということになる。けっこう迷惑である。
 上に書いた、例えば汲み取り作業車なんかは(におうなぁ)と顔をしかめてしまうけれど、でもそれでこんなふうに具合が悪くなるということはない。それは人間の身体から出たものだからだろうか。自然のものということだろうか。

 あまり人工物ばかりが増えすぎない世界になってほしいとおもった。

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甘い蜜の香りでいっぱいのつつじ園で

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