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観光地に暮らす

 自己紹介文には書いていないけれど、チョコレートの他にも好きなお菓子やおいしいものについて、また旅行者が訪れるような場所についての記事をいくつか書きはじめている。予定していなかったけど筆が(言葉のあや)進んでしまった。

 長崎は、観光に訪れる人が多い土地。古くは外国への玄関口であったし、江戸時代は国内唯一の貿易港として多国から色んな文化が流入し、現在に至っている。旧正月の「ランタンフェスティバル」や秋の大祭「長崎くんち」、また近年では「明治日本の産業革命遺産」及び「長崎と天草地方潜伏キリシタン関連遺産」という2つの世界遺産を新たな魅力として注目を集めている。

 私自身は、特別に地元愛が強いということはなく、10代のころから数年は他県に住んでいたし、帰郷してからもただ「地元に暮らす」安心感があったくらいで、生まれ育った土地に対する世間一般程度の愛着を持っていたくらいである。

 基本的には祭り嫌いで、人混みが苦手であるので、混雑するとげっそりしてしまう。ランタンフェスティバルやくんちの混雑、混乱は私にとっては消耗でしかない。普段使いの交通機関がパンクし、いつもの時間に帰れない。買い物するのに祭り客で時間がかかる。露店や出店で買い食いして、ごみが増える。これらは私をいらつかせる。

 いま「観光」「世界遺産」に関わる職について数年になる。知って腹がたつこと、知らずにいたことを恥じるきもち、そしていくつかの課題のようなものに頭を悩ませるなど日々いろいろである。地元びいきというよりも、やはり知ってから色々言いたいので知る努力をしている。どちらかと言えばやはり「好き」。そうなったらすこしずつでも微力でも、役に立つことをしていきたい。まあこれは、地元に限った話ではないのだが。

 というわけで、暮らしているこの長崎の、好きなところをここに残していきたいと思っている。どうぞお付き合いください。

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椿の道(久賀島)

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