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「見る」 「思う」 だから創る

「見る」事は創作意欲の始まり。なんとなく見るのではなくて見ようと思ってみるとだいぶ違う。最初のうちはなんとなく見ている感覚なんだけど時が経つにつれてクリエイションが高まってくると見ようと思って探るような感じで「見る」「覗く」ような感覚になる。


日々のトレーニング的な。。。


髪の毛を創る仕事だけあって人の髪の毛は

意識すると特に気になってしまう。。。

一番髪の毛に近いのが身近だと

電車やカフェ、エスカレータなどだ。

この時ボーっとしていてももう職業病で見てしまう。

「ここがこうだ」「これはこうだからこうだ」

「自分だったらこうだこんな感覚だ」etc,,


その瞬間に色々アイディアが出てくる事も多い。


「伸びてくるとこういう髪質はこんな感じになってハネてしまうのか!」

なるほど「ここがこんなに毛量が溜まるのか」、

「やっぱり耳にかけるとこんな感じになるのか!」


かなり細かく考察できる。

この瞬間実はすごい自分の中ではいい材料になり

インプットする事が出来る。

売られてるヘアカタログなんかを見るより

断然創造脳の肥やしになる。

ココをどれだけ溜めてアウトプットに

上手く活用出来るかが個人にどれだけ

フィットさせたスタイルを作れるかどうかの肝だ。

「髪型を創るのが美容師の仕事、そして綺麗にする、セットする」

という一般的な感覚はあると思うけど

そこは実は浅いのではないかと思ってしまう節がある。


「いい感じ!」は感覚レベルであって感動レベルでは無い。そして今後〜


トータルでいい感じ!という感覚が

少なからず多い気がする。

接客の距離感やフィーリングも、もちろん大事だし

わかるんだけどものづくりの目線から

どうしても作ったモノに集中してしまう。

まず原点は、やはり形であってカットで創る形。

ここがあってこそのカラーやパーマ。

今の若い子の感覚はカラーがメインなのかもしれないけど、

これから高齢化が進んだとして

「自分に本当にフィット&マッチした形」

需要が高まるような気もする。

SNS映えした断片での来店に対しての

フィーリングだらけの満足感覚を

与えるだけではちょっと難しくなっていく気がするし、

やがてその世代も働き、

周りの目がある環境に置かれTPOも

気にする場面も増えてくると思う。

だんだんと見た目の価値観よりも質にシフトしてくる。

「可愛い色」よりも「綺麗な髪色」「艶があって上品」。

そんな感じになってくる。

ここはファッションの部分においても比較的リンクすると思う。


ファッション感覚から職人的な感覚へ。


単純に目の前のお客様の髪の毛をもっと突っ込んでやってあげよう。たかだか髪の毛かもしれないけど感覚はドクターの手術と同じ感覚です。数年前「病院ランキング」的な本や、名医の本をよく見かけたけど同じ感覚で美容師&デザイナーもやってほしいくらい。笑ビジュアルがSNSなどで先行してしまうこんな時代だからこそ今後のお客様の層や感覚に対してもっと突っ込んで考えてさらに深く己を磨いていかなければどんどんデザイナーの価値が下がってしまいそうで怖い。感動レベルをあげよう!オンリーワンの仕事を!


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