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20年たって改めて大きな愛をもらった話


祖父の思い出話になり。

「爺ちゃん、あなたが5歳くらいまでかな?誕生日はどれほど仕事が忙しくても『この日だけはいかなあかんのや』と大きな花束とケーキを持って出掛けてたわ」


かすかに残る記憶。

祖父母の暮らす家から私の実家までは車で片道1時間。

家の前に止まる車の音。
ピンクの花とかすみ草たっぷりの花束。
ダイニングテーブルにしばらく飾られるのが嬉しかった。


アルバムには祖父の膝に乗ってる幼い私の写真があったような。


祖母から話を聞くまで幼いときの誕生日にはケーキと花束があった事は朧げに覚えているのですがそれが祖父からだとは覚えていなくて。

自営業で体操選手みたいな二の腕の力こぶと、注文のFAXや電話をよく受けていた忙しい祖父。

よくよく考えたらやんちゃで亭主関白な祖父はプレゼントや花束を自ら買うようなタイプだっただろうか。

私も社会人になって「仕事が忙しい」がどれほどか実感を持って知っている。

そして今回の祖母の言葉。


あーもう。

全部全部重なってポロポロ涙が出て。
大きな大きな愛をもらっていたんだ。


こんな年月を経ても私の記憶が曖昧でも。
こうやって確かにあった。


当時もらって、20年以上たって改めて大きな愛をもらいました。
目に見えるものが全てではない。
でも祖父の言動に、明確に愛を感じて。


大好きな祖父に大事にされたのだから
私も私を大事にしようと思えて。
こんな最強のお守りある??




そして今、私は大切な人達の節目に、お祝いに、花を渡している。


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