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時間は進む、だから大丈夫

8月15日、終戦記念日に「この世界の片隅に」という映画作品を見てから猛烈に感じ続けていることがある。
それが、時間は進んでいくんだなということである。さらに言えば、どんな事があっても時間は進んで、色々なことが起こる、そして変わらないものもあるということである。猛烈に当たり前かもしれないけれど。

話は変わるが、私は大学受験で日本史の勉強をしていた時に、明治以降はどうやって日本が太平洋戦争へと向かっていくのか?ということを考え、感じながら勉強していた。そして勉強は進みついに真珠湾攻撃がなされ、太平洋戦争が開幕した。しかし、太平洋戦争自体は教科書のなかで多く語られない。歴史の中の一部として存在しているだけである。太平洋戦争はすぐ終わり、GHQ占領期の歴史へとすぐに説明は進んでいく。あっけないなあと高校生であった私は思っていた。
それと同じようなことを「この世界の片隅に」を見ながら感じていた。画面の中で日時を追いながら、原爆投下のシーンがいつ来るのかハラハラして、原爆は投下されて、でも映画は終わらない。その後も物語はあって、登場人物の人生も続いていく。本当に当たり前のことだけど、原爆投下とか、戦争とか、そんなとんでもないことがあっても、時間って進むんだな…と思った。
敗戦して、お米すら食べられないような貧しい時代があったなんて信じられないくらい今の日本は物質的に豊かであると思う。
沖縄集団自決から生き残ったおばあちゃんがインタビューで「みんな生きていたら幸せになれたのに」と言っていたことを覚えている。
何があっても時間は進む、良い方に変わっていくことがある。

そして今度はもっと自分の話。今日5年ぶりに中学時代の友達と再会した。5年間全く連絡すら取っていなかった子も居たので、みんなが今どんなことをしているんだろうと楽しみにしながら電車に乗っていた。会った感想は、みんな全然変わってなかった(笑)見た目とかは変わっていたけど、空気感とか喋り方とかそういうのは全然変わってなかった(笑)
みんな色んな道に進んでいた。意外にクリエイティブ系に進んでいる子が多かった。凄いなあ。凄い。私も含めて中学時代は学校行ってなかったのに(笑)凄いよ。本当に。
この5年間色んな事があった。楽しいことも沢山あったし、沢山絶望した。死ぬほど後悔したこともあって、過去に戻ってやり直したいと過去しか見れない時期もあった。きっとみんなそうなんだと思う。何があったか多くは語られないけど。でもこうやってまた会えて、また変わらず話せて、みんなそれぞれ頑張ってる。それって凄いことだなあってとにかく思った。
生きてれば、時間は進んで、時間が進めば変わるものがある。悪い方に変わるものもあるけど、それを経てまた良い方に進むことだってある。今日みたいに楽しい時間だって沢山ある。だから何があっても大丈夫なんだって再確認した。

関係ないけど、福祉の実習で子どもと沢山関わった。気持ちは子どものままだけど、あの時目の前に居た子たちは明らかに自分より年下で小さくって、私が守らなければいけない存在だった。私はもう子どもではないんだなと実感した。そして福祉の現場は私よりずっと年上の方も多い。人生って長いなあと思う。長いけど、長く生きてる方が経験があって、その経験は頼もしくて魅力的で憧れる。経験があるほど福祉の現場で人を支援することには長けていくと思う。しかもいくつになっても楽しそうな人は楽しそう。だから最近は年老いていくことにも悲観的じゃない。まだ20歳にもなってないけど(笑)

とにかく、生きてさえいれば時間は進む。だから何があっても大丈夫だよ。


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