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私の理想の人

こんばんは。今日はいい事ありましたか?今日も凄いです。尊敬してます。大好きです。

私の好きだった彼に言いたい。

私が大好きだった先輩の話をさせてください。


先輩とはバイト先で出会いました。いつもにこにこしてて、「何時に上がるの?」なんてどうでもいいことを聞いてくれたり、あともうちょいで上がれるから頑張ろうね!と、私よりも遅く上がる先輩が私よりも沢山頑張ってくれたり、好きになる前から大好きな優しい先輩でした。

ある日、先輩に好きな人がいることを知りました。お客さんに一目惚れした、なんて可愛い。先輩はその人のことを天使さんと呼んでいました。10/4が天使の日だと楽しそうに笑っていた先輩が、大好きでした。

天使さんのことを話している先輩の笑顔がとにかく好きで、私は先輩のことをもっと知りたいと思うようになりました。

先輩は天使さんにクリスマスプレゼントをあげる計画を立てていて、一緒にあげるチョコレートを考えた去年の冬。でも天使さんは頻繁に来る方では無かったので、クリスマスはプレゼントをあげることが出来ませんでした。

この時は、絶対に先輩と付き合いたい、先輩のことを沢山知りたいと思ったので、電話を誘ったり、休憩室が被ったら沢山話しかけたし、とにかく先輩に話しかけていたので、もしかしたらウザがられてたかもしれません。

「先輩!!話したいです!5分だけでいいから電話しましょう!!」「先輩と寝る前に話したいです」

直球。去年の私は健気だったと思います。

結局30分くらい話してもらった日も、7分くらいでおやすみなさいをした日も、私が寝落ちしてしまった日も、早寝早起きな先輩が夜中の3時まで電話してくれたあの日も、凄く楽しかった。電話した内容は、バイト先のお話とか、映画の話とか、結構他愛ないものだったけど、満足していました。

「パプリカの切り方を知りたくて検索してたら、米津のパプリカしか出てこなくて、めちゃくちゃイライラした(笑)」

好きな先輩のエピソードなんですけと、ていうかそもそもパプリカの切り方が知りたかった先輩が可愛い。

そして真実が挑戦かを使って先輩とスタバに行きました。観たい映画に付き合ってもらいました。

「まだ帰りたくないな」「今日楽しかった」「次の駅まで歩こうよ」「バス代出すから一緒に帰ろ?」

私がドキドキした言葉なんて、少ししか覚えてないけど、先輩と居たあの時間は、とても幸福で、あの時間が永遠ならよかったのに

定期的に電話するし、デートもしたし、かたち的には上手くいっていたけど、結局バイト先の人にそれがバレてしまって、茶化されて、そこから先輩は私が居ると気まずそうにするようになりました。

そして迎えたバレンタインデー、

「先輩!今からどっか行きましょう!」

「やだよ笑」

「バイクの所まで見送らせてください」

「いいよ」

チョコをあげた。それだけ。彼はすぐ帰った。

家に帰ってる途中でバイト先の人に会った。

この日は落ち込んだ。

私がどれだけ先輩を好きで居ても、天使さんを超えることは、無いんだろうな、と、確信した。

だんだん誘う頻度を下げた通話。会うと気まずかった。

ホワイトデー。

彼は天使さんにプレゼントを用意していました。そして天使さんが来ました。私はその日、初めて天使さんのお顔を拝見しました。本当に天使みたいな雰囲気で、優しそうな声で、顔もめちゃくちゃ可愛くて、美人で、そんな天使さんに彼はプレゼントをあげていて、彼は照れていて、バイト先の人はみんな彼を応援していて、私も「今日の先輩かっこいいです頑張ってください」なんて言って、彼は笑顔で「ありがとう」と言って、天使さんの元へ駆けていった。なんで目の前で見なきゃいけなかったんだろうって、少し泣いた。彼が天使さんのことをお話する姿が大好きだったのに、素直に応援出来なかった。

バイトの休憩時間、先輩は天使さんの薬指に指輪があったことを話していた。婚約者かもしれない天使さん。先輩、すごくショックだったんだろうな。

そしてバレンタインのお返しに、と私にもチョコレートをくれた。

バレンタインに私がチョコレートをあげたことなんて忘れていた。まさかお返しをくれるとも思わなかった。何ヶ月も前に私が先輩が好きな小説貸してください〜と言ったことを先輩は覚えていて、本もその日に貸してくれた。

めちゃくちゃ嬉しかった。恍惚的な気持ちになりながらその日はハッピーに終わって、すぐに先輩が貸してくれた小説を読んだ。

「砂糖菓子の弾丸は撃ちぬけない」

本当に面白かったし泣いた。こんな素敵な作品を好きな彼がもっと好きになった。これを読んでくれている皆さんにも是非読んで欲しい。

調子に乗った私は久しぶりに電話のお誘いをして、久しぶりに先輩と話した。先輩の本が凄く面白かったという感想、天使さんが婚約者かもしれないという話。あと何を話したか全然覚えていないけど、その日はとにかく話題が途切れなくて、楽しくて楽しくて仕方なかった。

でもその日、先輩はLINEを辞めると私に言ってきた。。SNSって大変だし、高校とか中学の頃の友達も別に会ってる時は楽しいけど会いたいと思わないし、もういいかなと言ってた。

先輩がLINEやめたら1週間病みますとか言って必死に止めたけど、1週間で済むならいいじゃんって呆気なくLINEを消されました。

私の誕生日にはお菓子をくれて、電話出来ないのは寂しかったけど、上がり時間が一緒だったらお見送りしたり、この頃には、付き合えなくてもいいから、彼の記憶に残る人になりたいと考えていました。

コロナ禍。

お客さんが来ないので、シフトを減らされ、先輩になかなか会えなくなりました。2週間会えない時は、本当に辛くて、毎日先輩のこと考えてました。会えない、上がる時間や休憩時間が合うなんて全然無くて、すれ違いのシフトばかりで、どんどんよそよそしくなっていく先輩。なんとなく気まずくて、みんながいる所では話しかけられなかった。

そして緊急事態宣言が解除された時、燃え尽きてバイトをバックれました。休職することにしました。

先輩にはもう会えない。でも仕方ない。元々病みやすくて、体調も壊しがちだった。もう自殺してもいいかなと本気で考えて、落ち込みまくって、学校も行かず、それでも毎日先輩のことを考えて、会いたくて、先輩に会うために、人生頑張ろうと決めて、学校もバイトも再開しました。

先輩が居なかったら、私は今でも引きこもっていたかもしれないし、死んでいたかもしれない。

そもそも、先輩を好きになっていなかったら、先輩に憧れて大学なんて目指さなかっただろうし、先輩が居たから楽しくて、バイトもここまで頑張れて、先輩は私の救世主です。

復職する日、いっぱいミスしていいよって言ってくれて、いつも通り私が大好きな笑顔を見せてくれて、気まずかったけど、よそよそしかったけど、私の当たり前がそこにあって、安心した。

先輩の笑顔は世界を救えるって思います。今でも。

色々あって、今はもう先輩のことを恋愛的に好きじゃないと思うけど、先輩は私の理想の人で、この人が運命の人だと思ったし、とにかく先輩を好きな自分が好きで、先輩のことを好きになれて幸せだったなって思います。

先輩の好きなところ。

笑顔、髪型、声、話を丁寧に聞いてくれる所、天然で面白い所、仕事が出来るところ、あんまり深く考え過ぎない所、みんなに優しい所、他人に興味がない所、20歳超えてるのに、お酒もタバコもギャンブルもしない所、一途なところ、たまにちょっとした嘘をつくところ。

先輩に渡そうと思って書いた恋文が何枚もある。

音楽を聞かない先輩が知ってると言ってくれた曲を沢山聴いている。

誕生日に貰ったお菓子の空箱は捨てられない。

先輩オススメの立ち勉強は捗らなかったよ。

せんぱい。せんぱい。せんぱい。

大好きです。大好きです。大好きです。

見てるだけの愛はあったのでしょうか。

結局ホワイトデー以来天使さんに会えていないのですか?先輩は今幸せですか?

絶対に幸せになって欲しい。

私の理想の人。


これ書いてたらセンチメンタルになりましたね。先輩より好きになる人なんてもう会えないよ。大好きだったなあ。結局2年連続同じ人にバレンタインあげたことないなあ(笑)

最後まで読んでくれた方、ありがとうございました。

良い夜を。

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