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異物混入ロットを打たれてから考えたこと

この文章は1年以上前に書かれ何故か公開しなかったものです。今更誰も異物混入ロットなんざ覚えて無いと思うので投稿してみようと思います。

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先日受けたワクチン接種で自分が打たれたファイザー社のロットが異物混入していたものと同じ製造ラインで作られ、のちに文科省から使用停止勧告があったものだと判明しました。

異物混入自体はワクチンの有効性への問題というより工場での製造管理が問題とされますが、この1件で元々急ピッチで開発されたワクチン自体に不安を覚える人が増えているようです。

私はなるようにしかならんなぁと思いつつ、ワクチン接種に対して自分はどんなスタンスを持っているのか考えた事がなかったので異物混入の1件を機に言語化してみることにしました。

言語化するにあたり、現役のマンチェスター大学免疫学者であるダニエル・M・デイヴィス氏の「美しき免疫の力〜人体の動的ネットワークを解き明かす〜」を参考にしました。
※タイトルは若干胡散臭いですが免疫学の史学を辿れ近年の理論論争までカバーした良書でした笑

この本を読んだ所感

1 免疫学、微生物学は比較的新しい学問で人間の身体は非科学(=まだ科学的に証明できない事)で埋め尽くされている事は科学者が1番よく理解している。
2  その事を重々承知の上で、科学者は非科学な沢山の駒の中から一つずつオセロをめくるように科学的だと言えることを増やしたり、逆にめくったことによってまた新たな非科学現象が目の前に現れ駒を全てひっくり返されたりを繰り返している。
3 そう考えると、ワクチンは特定の条件下で一定の免疫を獲得できることは実験で証明されたが、被験者の免疫環境の条件が変わったり、変異株を始めとした外部変化によって効能が変動するのは当たり前というかワクチンとはそういう特性のものである。

読んだはいいものの、私は結局「ワクチンを信じるか」という質問に上手く答えられません。それは多分科学を信じるか非科学を信じるかという問題設定が自分にとってそこまで重要ではなく、あくまで人間の身体という身近なフィールドで繰り広げられる、科学と非科学のやりとりに興味があり、知的好奇心の対象だからなんだと思います。オセロの駒のめくり合いっこを通じて露わになる自然や人体の複雑性をニヤニヤしながら見てしまうキモい部類の人間なのだと認識しています。

そういう考えに至ったのは、個人的に非科学にも科学にも借りがあるというか、人生の違うフェーズでそれぞれ恩を感じるような経験をしてきたからでしょうか。ともかくすごく良い機会なので、自分の身体についてもっともっと知りたいなと思っています。(まとめ方小学生かよ)

なんかやばくなったら適切な場所に相談しつつ、また皆さんにも報告します。そんな事が起こらず獲得免疫の始動が体内で無事開始されますように!

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