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愛にまつわるストレージ

人を愛するということは、どんな感覚なのだろうか。
恋をするということも、同様に。

誰とも付き合ってこなかったわけではない。
果たして、あれらが恋愛と呼べるのかは不明だが。

人を好くことが、愛することがどんな感覚なのか。

経験がないからわからないのか、
もしくはその感覚そのものが元から欠けているのか、
はたまたどこかに落としてきてしまったのか。

今の僕には、どれだっていい。

以前の記事で、
キタニタツヤという人間が作り出した音楽について触れた。

彼が作る音楽は、好いている。
彼自身を好いているかと聞かれると、よくわからない。
好いているとも、嫌っているとも言えない。

愛とはきっと、人間にとっては大切なものなのだろう。
それが僕には欠けている。

愛すこと、愛されること。
愛そうとすること、愛されようとすること。

今の僕には、僕自身を愛してあげることしかできない。

元々の容量が少ない僕の愛を、他の誰かにあげてしまったら、
僕自身のための愛が足りなくなってしまう。
同じように、
人から愛をもらえるほどの空きは、今の僕の心にはない。

愛にまつわるストレージが増えれば、愛し愛されたいと思うだろうか。
それとも、
愛し愛されることができれば、愛にまつわるストレージも増えるだろうか。

まぁ、どちらでもいい。
今の僕には、
誰かに愛をあげることも、誰かから受け取ることも
怖いから。



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