隣人の科学 ~情熱を持って働く人と一緒に仕事をしてみたら自分の心持ちも変わった話~
先日は「適職の探し方」について書いてみた。
このフラワーの花びらの中の一つに、「どんな人々と一緒に働きたいか」を書き込む項目がある。
会社で働く以上は、自分の配属先も、上司も部下も同僚も基本的には自分で選ぶことができない。大企業にであればあるほど縦割りの組織で、部署ごとの風土が別会社のように異なる環境であることも多いと思う。
メンタリスト DaiGoさんのブログやYoutubeをよく見ている。少し古い記事だが、DaiGoさんが「一緒に働く人々」に関して書いてある記事がある。
”約2000名のオフィスワーカーを対象に2年間にわたって全員の生産性を調査しました。調査した内容は、仕事上のポジションの変化・仕事へのモチベーション・職場で働いている場所・一つの仕事に要した時間・自分の力でタスクをこなすことができたのか・その人に対する顧客満足度などです。
その結果としては・・・
仕事の生産性の10%は隣にいる人で決まります。”
これを読んだとき、内容は理解するもののフリーランスでもなく企業で働くサラリーマンの私にはあまり関係のない話だと思ったのが正直な感想だった。担当職である私は一緒に働く人を選ぶ立場にないからだ。
最近、そんな私の心を揺さぶった方がいる。プロジェクトで一緒に仕事をするようになった営業職のTさんである。
Tさんのスゴイところは、会社の理念に真に共感し、どんなときも人々の役に立つために仕事をしているという想いを常に持ち続けていることである。
私は外資系の求人メディア会社で働いている。一般的な外資系企業同様、営業職のノルマは厳しい。ノルマを達成していれば評価され、できていなければ上司から徹底的に詰められる。
自分のノルマの達成にばかりフォーカスしがちな営業マンが多い中でTさんはどんな時も「自分はあらゆる人々の仕事探しをお手伝いするために働いている」という想いを持ち続け、発信し続けている。
Tさんと一緒にいるとハッとさせられることが多い。
入社したときこそ、私もTさんと同じように志高く、会社の理念に共感し、仕事探しで困っている人々のために働くんだ! と毎日ワクワクしながら通勤していたことを思い出す。
今では仕事に慣れ、責任も増え、会社のネガティブな部分も見えるようになり、やりたいと思ってもいない仕事を振られることも多く....いつしか入社当初に抱いていた気持ちを失っていたことに気付かされた。
人は必ず一緒にいる人からの影響を受ける。
一緒に働く人から受ける影響は特に大きい。
だからこそどんな人と働きたいと思うのかは真剣に考える必要がある。
それと同時に自分に問いたい。
私自身は周りの人々に気づきを与え、やる気を促し、行動に導くことができているか、ということを。
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