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短編小説集

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自分の短い私的なそして詩的な小説をまとめてみようかと思いとりあえずやってみます。
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2023年11月の記事一覧

超短編詩的小説「空っぽの世界」

超短編詩的小説「空っぽの世界」

眼を開ける。

い、い、じ、ま…

鍵盤楽器のための、練習曲が、轟音の隙間に、聴こえる。

せ、き、す、い、ハイム…

闇が流れる光で照らされていく。

に、く、の、万世…

小さな森の中の灯りに、人が、これまたちいさくみえては消えていく。

85.9…85.6…85.2…

blue brack の色した森。

ど、う、ぶつに、注意…

いま、べつに、生きてることに疑問をもったって、それは罪では

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短編詩的小説「ひとふさの髪の世界」

短編詩的小説「ひとふさの髪の世界」

触れることなく

そよぐその髪をただみていた

深い深い眠りを仕舞おうとして

指を使って土を引っ掻くこと3日

その横には大きな蟻塚のようなものができた

しかし3日目の夜半にはもう

その髪のひとふさも残っていなかった

何も知らせのなかったその裏切りに

ただ沈黙することにした

裏切りだ裏切りだと眼球の裏側が

苦しい暑い冷たい怖い

何をみても

沢山の世界があろうと

横たわる闇の隣に

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