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#10. JCT(ジャンクション)

 枯葉と雪。。

 秋から冬へ季節が移ろうのを感じながら電車に揺られております。そんな車内で綴らせていただきました。

 まず、先日、同居人が1人減りました。私の隣の部屋でした。
 壁一枚、戸一枚。まぁ別にめちゃくちゃ仲が良いわけでは正直ありません。

 そんな彼と最後に会ったのは縁もゆかりもない隣県の住宅地のコンビニでした。
 先日、私が車を借りた際にガソリンを入れ忘れており、“その分のお金を渡す。”ために会いました。

 ホットコーヒーを買い、タバコを一本もらい、あまりタバコを吸わない私にとっては初めての銘柄でした。

 タバコが吸い終わった時、私たちの時間に一つ区切りが打たれると思うと名残惜しいものはありました。線香花火の最後のように思えたりも…。
 

 同じ大学・学科の同級生だけど年齢は2歳離れており、出会った時の彼は18歳。もうすぐ彼も22歳。随分長い時間が経ったようにも思えます。

 私には思い浮かばないようなことを思い付き、それを行動に移したり。風変わりなことをしたり、知っていたり、知見が広く掴み所が無さすぎる柔軟な人間だなと。

 二人でご飯というのもそれほど無く、山形で一回、東京でも一回、本当に学科と家が同じでなければ会話もそこまで無かったと思います。

 研修旅行の時に訪れた東京・浅草橋の飲み屋は良かったなと。まさに下町の大衆居酒屋って感じでした。(調べたらもう閉業してました...)

 行き当たりばったりでたまたまコンビニで出会って、、大学の近くの居酒屋で飲んだ時に色々話したのを覚えています。

 私は彼の行動力や決断力そういった姿に憧れすら抱いていました。真似は出来ても彼のようにはなれない。真似でいいからそういった考え方を今後も身につけておきたいなと。
 
 また一方で彼も私の考え方やこれまでのことについて関心していたみたいで、私としてはどこか認められたような感覚でした。
 自分が凄いなと思う人に肯定されると嬉しいもので、また覚えているものですね。人というのは...

 家に帰って、隣の部屋に忘れ物が無いかパッと見てあげようとした時、無意識にドアをノックをしていました。我ながらこれには驚いたとともに少し悲しくもなりました。

 あ、おらんのや。そうか…そらそうやねんけどな。

 しかし、これが金輪際というわけではないですので、「また。」を言って別れたので、そのうち、適当におそらく日本のどこかで、会うことになるでしょうね。

 心の内、頭の中では色々と描けて、どんなとこへも行けたり、考えれます。
 でも、本当にそこに行って、見て、住んだりもして、話して、聞いて、、、そうしたら人生の彩りが増えるのかなと私は彼と出会って考えれるようになりました。

 別に同居しなかったらそこまで付き合いなかった同級生でしょう。同居したからと言って深まったかと言われたら「そんなに。」です。
 でも、“同居したから”で書けるなら書こうと。一方的に影響を受けてただけでも、「私はこんな変なやつと会った」という記録を残させてもらいます。
 それが私の人生に少し色を加えたことだから。

 ありがとう。出会えて良かったわ。
 また適当にお酒を酌み交わしましょう。

 僕という人間に価値を与えてくれた存在。

 その逆を出来るような人になりたい。

 拙く、長いものでしたが読了ありがとうございました。

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