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僕の心臓は右にある

お笑い芸人のチャンス大城さんのエッセイを読んだ。皆さんはチャンス大城という芸人をご存知だろうか?

小学生の頃、内科検診で内臓が全て逆である事を告げられ、完全内臓逆位である事がわかった。人と違うという事で周りから大城さんはいじめられるようになった。

そんな中、大城さんは、ダウンタウン松本さんの「面白い奴はいじめられない」という言葉に感銘を受け芸人人生を進んでいく事になる。

そんな大城さんの人生は波瀾万丈であり、私が特に面白く衝撃的でお気に入りのエピソードを1つ紹介したいと思う。

・サウザー

題名にもある通り、大城さんは心臓が右にある胃も右にある、早い話全ての臓器が逆にある人だ。10,000人に1人の完全内蔵逆位であった。

大城さんは、中学生時代、不良が多い学校に通っておりよくある不良映画に出てくる様な教室があるような学校であった。

中学生時代、大城さんはいじめられっ子で番長の付き人をするような人で、その頃の大城さんのニックネームは「サウザー」と呼ばれていた。「北斗の拳」というアニメにサウザーというメチャクチャ強いキャラクターがいた。

そう、そのサウザーも完全内蔵逆位であった。その事から大城さんは学校でサウザーと呼ばれていた。しかし、学校中に「サウザーと呼ばれているメチャクチャ強い不良がいる」と間違えた噂が流れたのだ。

この噂が隣町の学校まで広がり、隣町の不良に「マンモス菊池君」という不良界のスーパースターの耳にまで行き届いてしまった。

そして、モンモス菊池君は大城さんの中学校乗り込んで来たのだ「おぉ〜い、サウザー出てこい!!」「大城呼ばれてるぞ」そして、大城さんは、マンモス菊池君の前に立ったのであった。

もちろん、大城さんは不良ではない、鼻水を垂らした丸坊主の少年で、挙げ句の果てにいじめられっ子であった。

モンモス菊池君「お前誰じゃコラ~誰じゃいいよんじゃ」

大城さん「どうも、私がサウザーでございやすううう~」

モンモス菊池君「誰やお前、サウザーはな心臓が右にあんねん触らせろ」

そして、大城さんは右胸を出し触らせた。

マンモス菊池君「お前サウザーやないか!!!」

マンモス菊池君「サウザーかかってこい!!」

大城さん「僕は真面目な生徒なんです、かっかか か勘弁してください」

大城さん「ううう、怖い怖いよおおお」

マンモス菊池君「待て!お前両親おらんやろそれか片親やろ」

マンモス菊池君「こんな悲しい目した奴初めて見た」

そう言い残してマンモス菊池君は帰って行った。
しかし、大城さんはバチバチ両親がいた。

・所感

私は、オチが全く予測不可能なところに心を惹かれ、もっとチャンス大城さんの事を知りたいと心から思った。私が自伝を好きになり他の芸人さんの本も読んでみたいと思ったきっかけの本でもある。

大城さんは今でこそテレビで活躍されているが、沢山の苦労と挫折を味わっている方だと本を読んで感じた。最終的にやりたい事を選択し今に至る大城さん寄り道も必然だったのかと思う。少し疲れた時には寄り道をしてもいいのかなと思えるような本だった。

私は究極のせっかち野郎で結果ばかり求めるタイプであり勝手に切羽詰まることもある。もう少し楽に人生を楽しんでみようと思えた。


・最後に

どうでしたか?少し興味を持っていただけたでしょうか?他にも大城さんの衝撃的で面白く少し切ないエピソードは沢山あります。山に埋められた話や映画館でバイトしていた時のお話など最高です。

先程言いましたが、オチが全く予測不可能なところに私は心を惹かれ、もっとチャンス大城さんの事を知りたいと思いラジオ聞いたりしています。この本を読んで誰かとこの気持ちを共感したいなと思い紹介させていただきました。読んでいただきありがとうございました。是非買ってみてください!

んじゃっ!!




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