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ネガティブを取り出す!

我々は、変わらぬ日常でもネガティビティ・バイアスに取り憑かれているから、今回のように大腿骨骨折という人生に一度あるかないかのようなアクシデントに遭遇すると、頭の中はネガティブの大嵐(後悔・不安・焦りなど)に占拠される。

そんな時は頭の中に有象無象を溜めて置かずに、取り出して白日の元に晒す。
道具は、パレットふせん。
真ん中に「骨折入院 ネガ出し」と書く。
すると、頭の中でグダグダ言っていた言葉が次々と出てくる。
取り出すことにルールはない。順不同に前後関係なく、意味不明っぽいのもそのまま書く。
パレットふせんのマルチの枠に書き出すのは、箇条書きにはない、整理されていない原石なども混じるから面白いし、ある意味信頼できる。箇条書きは無意識の判断や操作が働くからつまらないと思う。

さて、7個取り出した。
不注意→大ケガ
筋力低下か
閉じ込められた3週間
痛みで集中できない
まずい食事
人生の大ロス
研修にしわ寄せ

次のステップは、書き出されたパレットふせんを、白紙の真ん中に貼って、俯瞰する。

そして気になる項目から引き出し線でまた書き込んでいく。
取り出したネガティブのひとつひとつにどう思うか、どうするか、いま現在の思い浮かぶことを書き出す。

不注意・大ケガ →過去は戻らない。
筋力低下か →咄嗟に手が出なかった。反応の遅さ対策をどうするか?
閉じ込められた3週間 →頭は働く。原稿を書く時間にする。
痛みで集中できない 日にち薬だ!まだ手術から3日、良くなる。
まずい食事 →「ご飯のとも」の差し入れでしのぐ。
人生の大ロス →状況に流されることがロスだ。できることをする。
研修にしわ寄せ →これは他力本願。80%諦める。

楽観、達観、強がり、淡々、前向き・・・と様々だが、これでひとまずネガティビティ・バイアスに竿差すことが、できたのではと思う。
取り出す→俯瞰する→処理できるものは処理する→残ったのは大事なテーマ。


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