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40歳の焦りと後悔はバネを強くする途上だと信じたい

日本に40代前半のお年頃(正確には40~44歳)は800万人くらいいるみたいです。私も40代1年生として、800万分の一のサンプルとして、実体感に基づく40歳あるあるを書いてみたいと思い、いつもの徒然なる思考録を。


無理がきかない

まず身体的な事で言えば、例えば徹夜仕事のダメージは2~3日残ってしまいます。少なくとも翌日昼までは使い物にならないですし、会食後の2~3次会なんぞやろうものなら致命的です。翌日夜まで下手すると翌々日までは使い物にならないです。
明らかな身体の衰えを自覚しながら、20~30代のノリに誘われたら行けると思ってしまうこの習性こそ、40歳独特の何かなのでしょうか。
といったあるある現象から更に深く、40歳に対する自意識と個人的な状況を照らしながら、40代1年生として思考している事を残しておこう思います。

40歳の現在地

40歳、、小学生の時に想像したこの歳の自分は、今現実の自分よりよっぽど大人であったはず、と思う事がしばしばあります。
いわゆる”大人”とは、結婚し、子供は2~3人いて、家と車を持ち、毎年旅行に行き、親にも孝行でき、強くて頼りがいのある父親を意味し、それがぼんやりとした当時の40歳像でした。
しかし、40歳を迎えた2023年の現実は、借金を抱え、子供一人育てるのが精一杯であり、妻の笑顔を見る事も少なく、まともな親孝行もできず、そしていつの間にか会社員としての労働収入の枠に思考がとどまってしまう様な小さな人間でした。40歳になって初めて自覚をした事に恥ずかしさと恐ろしささえ感じています。
見方を変えれば、都心に住み、外資系IT企業に勤め一定の収入もあり、家族を持ち、妻も娘も健康で、両親も健在で介護といった負担もなく、、と外壁の色だけは一見艶やかな一方、自分という構造物は非常に脆弱な骨組みでできているこの感覚をなんとかリビルドできないかと思い巡らせる回数が日に日に増えてきています。とにかく1日をクリアする事に必死であった30代の頃にはなかった感覚です。
そして振り返ると、成り行きと時々の感覚だけで生きてきてしまったその悔いが焦りと自分への怒りに変わりつつあり、それはちょっとした失望感でもありますが、40代を生きるエンジンにもなりそうな淡い期待もあります。

理想と現実、残された時間と体力、そしてやるべきこと、やりたいこと、やらないこと、これらを頭の中で+-×÷色々繰り返し悩みながら、自ら急いでその解を作ろうとしている自分をちょっと俯瞰している自分もいて、30代の頃にはなかった新感覚を人並みに楽しんでみようと思います。
見る人によっては、凡庸な悩みまたは贅沢な悩みなのかもしれません。また先達からすれば、誰もが通る何の変哲の無い道=40代1年生が経験する典型的な焦り症状なだけなのかもしれず、この新感覚が何なのかはうまく説明することができません。
ただ確かな感覚は、正さざるまま今の延長線上には得たい幸せは無さそうだという事だけです。

今思う幸せ

幸せの定義は時々変わっていきますし、そもそもそういうことを語り始めた事自体が40代あるあるでありきたりかもしれませんが、臆せず少なくとも今考える幸せの形をぼんやりとでも言葉に残しておきたいと思います。
まず、40歳家族持ちの私にとっては、幸せの享受者=自分、という概念はほとんどなくなっており、それは家族や所属組織、社会、共同体、国、そういう単位で栄える事を意味しています。

一旦家族に焦点を当てれば、娘と妻と自分に“豊かな機会”を創りそれを楽しむことができる環境、それそのものが”幸せ”ということになりそうです。

豊かな機会とは、

  • にとって、機会の数をどれだけ多く持つことができるか
    →やりたい≒やる、できる、着想が行動に直結する様な環境作り

  • にとって、機会への予見性をどれだけ高める事ができるか
    →主には経済的な意味合いで、娘の教育、生活環境、、などなど変化対応に必要十分な備えを与えたい

  • 自分にとって、どれだけ大きな機会に飛び込めるか
    →1→10→100・・・1000000,,とスケールさせるだけの発想力とネットワークで迷いなくリスクをとることができるか
    *機会=チャンス=可能性=選択肢、場面によって読み替えても良いです。

自分にとっては、この豊かな機会創りとその過程の楽しみの共有こそが家族の幸せであります。
そしてこれまた確かなのは、この豊かな機会創りのためには、強い経済基盤=稼ぐ力が必要であるという事です。この稼ぐ力こそ、上述”今の延長線上にはない”を強く感じます。年収で言えば桁が違うレベルに行かないと、現世日本で幸せは手に入らないと考えます。

間に合うかどうかわかりませんが、稼ぐ力≒地力を遅まきながら再構築するための考え、行動、学びを記録に残していき、40代突入前の人達に少しでも参考になれば嬉しいですし、数十年後、娘が40代を迎える時に彼女の人生の一助になれば、この上なき”幸せ”でございます。

でもおそらく、男の人の40歳と女の人の40歳は感覚が全然違うのかな..

40歳 2023年9月13日 21:07  時点

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