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焦がれるビターチョコレート

好きになっちゃったんだもの、仕方ないでしょ。

彼の過去の夏を一本のnoteで感じて、やり切れない思いを抱えて暗い部屋、横になりながら文字を打つ布団の中。苦しくて、痛くて、何だかダサい気持ち。彼は文章を書くのが上手だから、そして私は想像が無駄に豊かだから状況想像なんて容易くて。描き殴りのこのnoteのお供は、DECO*27さんの「ジレンマ」。
嫌になった。あたしを好きな貴方が好きな子のことなんて考えたく無かった。その子はさぞエリートなんでしょうね。でも私の口から彼女を語ることは出来ない。彼女の1も知らない私が語る権利は無いし、卑下することも高尚な存在として扱うことも出来ない。可愛いその子は、貴方を好きなのかな。今年の夏もその子と会うの?どこで何をするの?素敵ね。なんて。気持ち悪いことばかり浮かぶ。ああ、惨めで、醜い。恋する乙女、だなんてものには遠く、それはそれはもう、月とすっぽんの差でしょうね。この気持ちは、嫉妬、なんて二文字に収まるかしら。

恋では無いと強く否定する貴方は居るけれど、
彼女と過ごした時間に囚われている貴方も居る。彼女のことで頭がいっぱいで、他のことが手につかなかった貴方も居る。
それは過去であっても、全部貴方なの。
彼女に好意を寄せていた貴方は存在するのよ。
それがね、ちょっぴり嫌だった。
私の知らない、貴方。
見たことない顔。
私には掛けない言葉。

そんな彼と私の関係は、今は言葉には表せない複雑な関係。詳しくはこの記事で。

私は彼が好き。誰よりも、好きだと、胸を張れる。この気持ちは高校三年生の四月から変わらない。彼と過ごしたちぐはぐな数ヶ月も、私は彼が好きだった。一瞬足りとも見逃さなかった、彼の表情を、言葉を、動作を。写真も撮ったけれど、一度距離を置こうと決めた際に全て消してしまった。そこからは写真は撮っていない。でも、彼の言葉はしっかりと覚えておくようにしている。

彼に純粋に好意を寄せる可愛くデコレーションされた甘いミルクチョコレートのような私と、
過去に囚われて無いで私を見てよ、なんて思ってしまう真っ黒いカカオのほろ苦いビターチョコレートのような私。

治してよ、君の好きの後遺症。
なんて言っても、ね。

だって好きなんだもの。

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