私の近所に市営団地がある。
市営団地にしては珍しく11階建の大きな建物なので、
かなりの数の自殺志願者が飛び降りる。

そんな自殺の名所として悪評が高い団地に住んでる友人から聞いた話。

大雪が溶け始めてきた2月ごろ、
友人は学校へ行く為に家を出た。

ゴッ…
スマホを見ながら歩いてると何かにつまずいた。
何だろうかと足元を見てみる。
積もった雪の中から何か長いものが出ている。
え、花?
一瞬、大きな花かとも思ったがそんな訳はない。
色合いからなんとなく人の腕に見える。

まさかと思い、雪を掻き出すと、
中から氷漬けの人が出てきた。

急いで警察を呼び、
簡単な事情聴取を受けた。

雪が降る中飛び降りた人の死体が、
今になって出てきたそうだ。

「それ以来歩道とかに生えてる花を見るとあの光景がフラッシュバックするわ。」

このブログで掲載している怪談は99%フィクションです。

I県Iさん

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