マイノリティーアウトローノンスタンダードスモール

SサイズのTシャツを買った。

1年前までは「S」も大きくて自分の体には合わないサイズだと思っていた。それぐらい背が低いのが僕だ。背が低いから子供っぽく見える。ぶかぶかな大きなシャツを着ればさらに子供っぽさを演出してしまうのではないかと思っていた。

しかし、この頃ゆったりと着るTシャツがいい感じに見える。子供っぽく見えないように感じる。むしろおしゃれに感じる。ファッションって不思議だ。

そんな感じで、今までXXXS〜XSサイズのあまり店頭では売ってないサイズを買っていた僕は、遂にどこの店頭でも売っている「S」サイズを買えるようになった。

僕はこのXXXS〜XSというSよりも小さいサイズを着ていることをなかなか人に言えなかった。
それはなぜかというと、XSの「X」の意味はX(エクストラ)は非常にという意味なので、
XS(非常に小さい)
XXXS(非常に非常に非常に小さい)


XXXSを着る僕はめちゃくちゃ小さい人間ということになり、服のサイズを言うことで自分がめちゃくちゃ小さいということを自分でアピールすることになるからだ。

思えば僕は自分の身長が低いことがコンプレックスだった。毎朝「身長を大きくしてください」と実家の仏壇に手を合わせていたことさえある。

そんな僕も「X」を卒業した。

しかし、今も「X」の呪縛に取り憑かれているちびっ子がいるはずだ。「X」の呪縛に取り憑かれているちびっ子に「X」の再定義をしたい。「X」を自分たちの手に染めるのだ。

 X(エクセトラ)=非常
非常を言い換えれば規格外「ノンスタンダード」と言えばカッコいい感じがする。
常識にとらわれないと考えれば「マイノリティー」なんてどうだろう。言葉も唯一無二な感じがしてカッコいい。
「アウトロー」はどうか?もはやSにXというものを引っ付けただけのやっつけ感満載のサイズ表記はサイズという法律を無視しているのではないか。

 XXXS=マイノリティーアウトローノンスタンダードスモール
 
めちゃくちゃ枠にとらわれない、カッコいいやつしか着れないサイズ表記だ。

 Xを着る「X戦士」をこれからも応援している。

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