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わかりやすいノンアルコールの定義#1ノンアル日記

こんにちは。
ノン・アルオです。

ノンアルコールに関するnoteを投稿しています。

このnoteでは
・ノンアルコールって何?
・ノンアルコールとジュースって何が違うの?

そんな疑問にお答えします。

1.ノンアルコール飲料の定義

厚生労働省 e-ヘルスネットではノンアルコールを以下のように定義しています。

「酒税法の第2条で、酒類は「アルコール分1度以上の飲料」と定義されています。したがって、ノンアルコール飲料とは、含有アルコール量が1%未満の飲料です。この解釈にしたがうと、普通の清涼飲料水はすべて含まれることになりますが、ノンアルコール飲料というと、通常は外観、味、香りなどが酒類に似ているものを指します。」

わかりやすく説明すると
・ノンアルコール飲料とは含有アルコール分1パーセント未満の飲料
・ノンアルコール飲料と清涼飲料水は「外観、味、香りが酒類と類似しているか」で区別

アルコール分の量は
アルコールがペットボトル(500ml)に小さじ一杯(5ml)以上だと「お酒」
アルコールがペットボトル(500ml)に小さじ一杯(5ml)より少ないと「ノンアルコール飲料」
と考えるとイメージしやすいかもしれません。

2.ノンアルコール飲料の様々な定義

上記以外にもノンルコール飲料に対する考え方は立場や国によって異なります

酒類の広告審査委員会の自主基準ではノンアルコール飲料を以下のように定義しています。

「ノンアルコール飲料とは、アルコール度数0.00%で、味わいが酒類に類似しており、満20歳以上の成人の飲用を想定・推奨しているものとする。」

ノンアルコール飲料が
・アルコール度数が0.00%
・満20歳以上の成人を対象とした商品
であることを強調しています。

この背景には未成年への飲酒誘引阻止や消費者の微量アルコールに対する不安への考慮があると考えられます。
そのため海外から輸入されるノンアルコール商品や0.00%を満たさない商品は炭酸飲料と書かれていることが多いです。

海外でもノンアルコールの定義は異なります。

イギリスでは

・アルコール分0.05%以下=No-alcohol(ノーアルコール)またはAlcohol-free(アルコールフリー)
・アルコール分0.5%以下=De-alcoholized(デアルコホライズド)
・アルコール分1.2%以下=Low-alcohol(ローアルコール)

と定義しています。
またそれぞれの国によって独自の基準を設けていますが、多くの欧米諸国では
0.5%以下をAlcohol-free 1.2%以下をLow-alcoholと考えることが多いそうです。
特にalcohol free(アルコールフリー)は日本・イギリス・欧米諸国によって表現が違います。

以上より立場や国によってノンアルコールの解釈が異なることがわかりました。

日本人の消費者という立場からは正直ややこしいですね。

3.ノンアルコールの種類

私はノンアルコール飲料は以下のように分類できると考えています。
⑴お酒からアルコールを抜いた飲料
⑵お酒にテイストを近づけた飲料
⑶新しい価値を付加した飲料

順に説明していきます。

⑴お酒からアルコールを抜いた飲料
お酒からアルコール分を減圧蒸留法や逆浸透圧法で抜いたものです。

高品質のワインやビールの生産が盛んなヨーロッパでは多く作られています。
お酒の風味やコクを残した飲料なのでアルコール好きも納得するノンアルです。

(2)お酒にテイストを近づけた飲料
アルコールを発生させない手法でお酒に味を近づけた飲料です。
製造過程を工夫することで同じ原材料からノンアルコールを生み出しています。

日本の大手飲料水メーカーが販売しているノンアルコールテイストビールはこれに該当する商品が多いです。
カロリーゼロ、糖質ゼロなど機能面にもこだわり、品質も上昇しています。

(3)新しい価値を付加した飲料
(1)と(2)どちらにも該当しない「お酒と同様に楽しめる飲料」です。

イギリスではカクテル(Cocktail)をもじったモクテル(Mocktail)という言葉が生まれました。「似せた」という意味を持つモック(Mock)から生まれた造語です。
ロンドンのバーではモクテルを頼む若者も増えているようです。

モクテル以外ににも世界では製造を工夫して個性豊かなノンアルが次々誕生しています。特にノンアルコールスピリッツボタニカル飲料は注目株です。
私は消費者の「外観・味・香り」に対する評価が清涼飲料水との線引きになると考えています。
いずれにせよ2020年以降注目のジャンルといって間違いないでしょう。

まとめ
・日本の法律ではノンアルコール飲料とはアルコール分が1%未満の「外観・味・香り」が酒類に似る飲料を指す。
・ノンアルコールの解釈は国や立場によって異なる。
・ノンアルコールは様々な製法がある。
・ノンアルコールは進化が続いている。

みなさんはどのノンアルコールが気になりましたか?
ノンアルの世界がどんどん広がり、飲食店での選択肢がもっとバラエティーに富むと良いですね。

これからもノンアルについて様々な視点からnoteを書いていきたいと思います。
応援よろしくお願いします。

参考サイト
・厚生労働省 e-ヘルスネット ノンアルコール飲料
https://www.e-healthnet.mhlw.go.jp/information/dictionary/alcohol/ya-060.html
・酒類の広告審査委員会 ノンアルコール飲料関係
http://www.rcaa.jp/standard/non-alcohol.html
・Boozefree redefining drinking
https://www.boozefree.uk/knowledge/non-alcoholic-alcohol-free-low-alcohol-reduced-alcohol-whats-the-difference/


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