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タイムズスクエアでの熱い2days

大学4年生の秋頃、ある行動を決意した。

「1人でアメリカ行ってみよ」

ちなみに海外へ行ったことはない。マジでない。1番遠くて沖縄。パスポートに触ったこともなかった。だが、行きたい。行かなくては。呼ばれている。と直感的に感じたから行くことにした。

旅行代理店へ行き、翌月にはアメリカのニューヨークへ行く手続きをした。約1週間の滞在だが、個人的には留学と同等である。なので、周りには短期留学と言い張っていた。パスポートもすぐに手に入れた。憧れのブロードウェイミュージカル「Aladdin」のチケットもネットで購入した。英語は好きな映画(アベンジャーズ)とイッテQの出川イングリッシュで学んだ。英語は満足に喋れなくても、なんとかなると持ち前の根拠の無い自信で満ち溢れていた。

アメリカへ行く当日、関西空港。ずっと吐き気がした。吐き気の原因はすぐわかった。「不安」だ。
めっちゃ不安。めちゃめちゃ不安。行きたくねえ。そう思いながらも、もう行くしかないので飛行機に乗った。

香港国際空港経由ニューアーク国際空港行き
まずは香港で、壁にぶち当たった。それは「言葉」だった。まじで何言ってるか分からない。英語なのか中国語なのかそれすらわからない。
だが、ひとつ救いがあった。

なんとかなる精神。

なんとかなると思いながら行動した。乗り継ぎ場所を聞いたり、お腹すいたからご飯たべたり。まじでなんとかなった。意外とチョロいな海外。と心臓をバクバクさせてニューヨーク行きの飛行機へと乗った。

飛行機での些細な楽しみがあった。機内食が食べてみたかった。理由はひとつ、なんかかっこよさそう。「機内食食べたんだよねえ」と友達に言いたい。それだけ。あと、色んな映画やドラマが機内のテレビでみれた。「陸王」を一気見した。まじで名作。このドラマを見るだけで足が速くなった気がした。
「陸王」を見終わる頃にはニューヨークへ着いた。相変わらず心臓はバクバクである。

初めての入国審査。初めての「Passport please」
中川家の礼二みたいな人がいないのが少し残念。
後は、キャリーケースを受け取ってホテルへと向かう。もちろんアメリカかぶれの私は憧れのイエローキャブと言われる黄色いタクシーに乗った。

タクシーに乗ったのはいいが、何言ってるのかわからなかった。適当にYES、YES返事したら最終的には「Thank you」と言われ、余計なお金をとられるんじゃないかとハラハラした。そんな心配をよそにタクシーはホテルへとすぐ着いた。支払いの時、余計なお金もとられず、日本語で「ありがとう」と言ってくれた。案外考えすぎなのかも。少し嬉しくなってホテルに着いて、その日はすぐ寝た。

朝7時頃に目が覚め、2度寝出来るほどリラックスは出来てない。近所のスターバックスへとモーニング。ニューヨークのスタバでいま時間を過ごしている!
これだけで友達に自慢出来る。興奮しながらInstagramのストーリーで「NYのスタバなう」と投稿した。

そこから歩いて行ける距離にセントラルパークがあった。もちろん行った。早歩きで行った。

大型犬を散歩させている人。楽器を演奏している人。家族でサイクリングしている人。電動のスケートボードに乗って原付くらいのスピードで走行している人。浮き足立ってセントラルパークを散歩している日本人。

様々な人がこの巨大な公園にいる。映画のワンシーンのようでなんだか興奮した。周りを見渡して、ピースの綾部を探したがいなかった。でも、野生のリスは初めて見た。心臓はバクバクだ。
もちろんイキって「セントラルパークなう」とInstagramのストーリーに投稿した。

これから行くタイムズスクエアで、予想外のことが起きるにも関わらず。



#エッセイ #旅行 #日記 #アメリカ

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