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私の夫はギャルソン氏

皆さんは「ギャルソン氏」という言葉を聞いたことがあるだろうか。私は無い。
しかし、およそ9年前にその言葉がある界隈で広まっていたことがあります。
そして、963の夫こそがその「ギャルソン氏」本人なのです。


と書き始めたら、とうとうこいつオカルト方面に走り出したな、と思われることでしょう。んーあながち間違いでは無い。というか事実は小説より奇なり。

端的に言うと、963の夫は学生時代にTwitterで炎上した現代のコムドットやまと的な人です。(コムドットやまとが何したかは知りません)
時の人のアナザーサイド的なん書いたらおもろくね?と思って記事にしてみました。興味無い人は解散してください。気になる人は最後まで読んでね🫶

ギャルソン氏って何やねん

時は2014年、ある青年が「ギャルソン氏」という名前でTwitterアカウントを開設したのが全ての始まりでした。彼は元々、大学入学を機に1人上京してきた純真無垢な少年でした。そんな彼には東京の街はあまりにも刺激的すぎて、すぐに変わり果てた姿になってしまいます。
東京の街で出会った『コムデギャルソン』というブランドに心を撃たれ、彼は毎日その洋服を着るようになりました。そのブランドは、Yシャツ一枚5万、ジャケットとなると一着数十万もする超高級ブランド。そんな洋服を身に纏い、彼はこうつぶやきました。

COMME des GARCONSは日本の国民服

この投稿がバズり、彼は何千人もの人にフォローされることになります。

え、それだけのことで?当時のツイ民のツボ浅🤷‍♀️となりますよね。
問題は、一緒に投稿される写真にありました。

なんだこの芋男は。

コーディネートはさることながら、ノーセットのまりも頭、ゲジゲジ毛虫眉毛、そして何がいいのか分からない銀縁メガネ。首から上が完全に田舎から出てきたバキバキ童◯陰キャなのである。(全国のまりもさん、毛虫さん、銀縁さん、田舎者さん、バキバキ◯貞さんごめんなさい)
これにはツイ民も草を禁じえず、見事に拡散されていったのでした。

彼はここから炎の海に駆り立てられ、大後悔時代を迎えることとなります。

全盛期のギャルソン氏

たくさんのふぁぼリツをいただいたギャルソン氏。そんな彼の反応は「バズった!わーい😆」でした。
そこから彼は調子こいていろんな痛々しいツイートをしていきます。

クラスの子たちが、ゼミの時に 今日もギャルソン??って聞いてくるんだけど、 僕はギャルソンしか着ません。クローゼットにはギャルソンしか入ってません。

白ソックスにスキニー、ロングコート、ごついバックパック、ニット帽浅被りしてる男子意味わからん。 何あれ。メンズノンノの真似してるんだろうけど、あれはモデルが着るからカッコイイの。
だからさ、コムデギャルソン着ようよ、僕でも似合うんだから、みんな似合うよ。コムデギャルソンは国民服。

このように、引用するだけでも恥ずかしくて死にたくなるようなつぶやきをしていました。

しかし、この時点で彼自身に弊害も起きていました。数日にして友人は離れていき、所属団体等から除名されるにまで至りました。
でも、彼はツイートを止めません。「ここまで来たら極限まで行ってやらぁ!」という謎の開拓者精神で突き進んでいったのです。


もがき苦しむギャルソン氏

いつしか彼の周りからは誰もいなくなり、東京のど真ん中で彼はひとりぼっちになってしまいます。みんなの反応を楽しむためにしていたエゴサも、何者かも分からない人からの誹謗中傷や自分の目撃情報に目が行くようになってしまいました。

努力して手にした夢の大学生活も、卒業後の進路も、何もかもが崩れ去ったと感じました。
生きていてもこの先一生罪人のような扱いを受けるのではないかと本気で思っていたようです。

彼はTwitterを引退しました。


転換期のギャルソン氏

それでもコムデギャルソンは好きだったので、ショップには訪れます。高価な服を正規店で買い続けるのは不可能なので、リユースショップにも通っていました。
その中で1人のショップ店員さんに「君、こうしたらもっとかっこよくなるよ!」とアドバイスを貰います。
こうして、ギャルソン氏プロデュース大作戦はスタートしました。

まずは髪型と眉毛を整え、お気に入りのメガネも外してもらいます。(童◯は卒業できませんでした)コーディネートも見直しました。
また、「COMME des GARCONSは日本の国民服」といった尖った考え方も改め、自らも古着屋でアルバイトをしながら、様々な服の勉強をしました。

こうして出来上がった彼がこちら↓

んん??

まあ芋ではなくなったぽいのでいいらしい。
こんな感じの装いに進化したギャルソン氏は、ここから脚光を浴びるようになります。

街で声をかけられたり、ストリートスナップを撮ってもらえたり、はたまたラジオに出演しちゃったりします。

その中でも、YouTubeでの取材内容が今でも残っています。タイトルは『僕の名前はギャルソン氏』です。

この動画がきっかけとなり、彼は世間から再認知されていきます。ギャルソン氏の復活です。

彼の元には友人が戻り、新たな出会いもありました。こうしてギャルソン氏の存在はツイ民の熱も冷めてきたところで、次第に一般社会へ馴染んでいったのでした。

その後のギャルソン氏

4年の大学生活を終え、彼は自称大企業(笑)に勤める立派(?)な社会人へと変貌しました。
彼のことを採用した会社も勿論ギャルソン氏のことを調査済みでしたが、おもしろい生き様を買われたようで、割と早い段階で就活を終えました。
リクルートスーツを着る同級生の中、いつものコムデギャルソンで通学する彼に「まともに就職できる会社なんて無いから、あいつ起業したらしいよ」という噂もあったり無かったり。馬鹿にしてきた人間に対し、彼は心底「ざまあ見ろ」と思ったようです。

そうして就職した会社でも流石はギャルソン氏!という感じで、紆余曲折ありました。まあでもなんやかんやで今は上手くやってるぽいです。

ギャルソン氏が学んだこと

この一連の人生の中で、彼の頭にこの言葉が浮かびました。

生きてるだけで丸儲け

明石家さんま

絶望に浸る時期もあったけれど、結果として彼は自分の道を誰かに左右されずに歩む大切さを身をもって学びました。言い換えれば、自分の人生は自分で作るものなのです。

困難なことがあっても生きていれば自分の物語は続いていきます。同調圧力に屈せずに生きた証が今のギャルソン氏なのです。


私の夫はギャルソン氏

963はこのような夫の人生に関して、「まあ自分でやったことなんやし、どう転ぼうが自業自得じゃね🤷‍♀️非難されても仕方ない投稿してるし
でも、匿名の世界でギャーギャー言ってる奴もダサいよな。」と思います。

ただ、今でもTwitterで『ギャルソン氏』と調べると、「ギャルソン氏っていたよな」という投稿がちらほら出てきます。また、街を歩いていて今でも「ギャルソン氏ですよね?」と声をかけられることもあります。
それを見て思うのは、見ず知らずの人にこんだけ影響与えられるってすごいな!?ということです。私にはできません。

「いや、運良かっただけやろ笑」と思われるかもしれませんが、正直運も実力のうちだと思います。あとは前向きな考え方も必要不可欠です。「もってる人」ってこういう奴なんか〜と傍におって感じます。

今後も山あり谷ありな人生を彼は送っていくのでしょうが、なんやかんや乗り越えていくと思います。ギャルソン氏なんで。

そして、もし再び彼に災難が降りかかった時は、ジーズ界隈の人が助けてくれるでしょう。
ジーズとはこちら💁‍♀️

でも、みんな誹謗中傷はやめようね!夫は今もエゴサするのが怖くてできないから🫣
気になったあなたは「ギャルソン氏」で検索してみよう!

そんなわけで、こんなあたおか963夫婦を今後ともよろしくお願いします👩🏻👨🏻


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