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ついてないバッタ

バッタは畑で叫んだ‼️

『俺はなんてついてないんだ!

これまでも運が悪かった!』

バッタは、今日畑まで来る途中に

人間の子供に捕まり、

後ろ足をへし折られ、

命からがら逃げ出して来たのである。

そして、愛する家族の待っている巣に

戻ろうと、足を引きずりながら畑へと戻った。

すると、なんという事てあろうか

畑は草刈りがされ、見るも無惨むざん

姿へと変わり果ててしまった。

バッタは家族を求めて大声で叫んだが、

何も返ってはこない。

そして、冒頭での言葉を叫んだ‼️

バッタが泣きながら叫んでいると、

今まで明るく太陽が照りかえっていた視界が

突然、暗黒へと覆われたのである。

バッタは、私の視界が突然暗くなった事に

戸惑っていると、それは大きく飛び上がり

バッタの正面へと着地した。

バッタの前へとやってきたもの!

それはバッタの何倍あるのだろう!

バッタには理解出来ないほど大きい!

そして、今まで見た事がないほど黒かった。

バッタはその生き物を知っていた!

黒猫という生き物である!

黒猫はバッタに言った!

『突然叫びだしたりして

一体お前はなんなんだ!』

バッタはその問にこう答えた

『俺は運が悪い!

ここに来る途中に人間に足をへし折られ

命からがら逃げたし、家に行こうとしたら

人間どもが草刈りという儀式ぎしき

したせいで、俺は愛する家族と離れ離れに

なってしまったのだ!』

黒猫はバッタの話を聞き終えると

こう言った!

『運がないねぇ!

お前は何と比べて運が悪い!と言っているのだ?

私には、子供がいた!

しかし、産まれて直ぐに何故か死んでしまった。

その子供と比べて運が悪いのかい?

私は、ついさっき私のボス猫の機嫌を

悪くさせてしまい、その腹いせに左の耳を

噛みちぎられた。

その私と比べて運が悪いのかい?』

バッタは返答に困ってしまった!

バッタが返答に困っているのを

黒猫は見て、あきれた顔をして

話始めた。

『お前さん!

お前さんは運をどう考えているんだい?

私は運が良い!って常に思って生きているよ!

だって、私は赤ちゃん猫として産まれてから

色々大変な事はあったけど、死んではいない!

死にそうな目にはたくさんあったけど

ただの1度も死んではいない!

だから、黒猫の私を通じて、

私という世界を体験して、楽しんでいる!

お前さんは運が悪い!と叫んでいるが

ただ、今大変な事が起こって困っている

だけなんじゃないのかい?』

黒猫に言われてバッタは何も言えず

ただ、その場に座りこむしか出来なかった。

そして、どのくらいの時間が経ってしまったの

だろうか?

バッタは気が着いたら、夜になっていた?

夜になると、仲間のバッタが鳴く音が

バッタである自分へと聞こえてきた。

バッタは、その音を聞いてると、

不思議とおかしくなり、

クスっと笑いだした。

そして、まだ生きてる自分に感謝して

ギリギリまで楽しもう!そう思ったのであった。

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