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マグ

おいッ!

何でもかんでも入れるなッ!

たしかに持ち手もあって、

何でも入れやすいからって、

何でも入れやがって❗

マグカップは憤(いきどお)っていた。

マグカップには、

コーンポタージュ、お茶、水、コーヒー

牛乳、オレンジジュースなどなど

色々なあらゆる液体が入れられ

使われていた!

マグカップは重宝されているのには

満足していたが、

湯呑み茶碗のように1種類の液体だけを

入れられるのに憧れていた!

ある時、マグカップはテーブルの上に

湯呑み茶碗と一緒に並べられていた。

マグカップは、

湯呑み茶碗に声をかけ、聞いてみた。

『湯呑み茶碗は、

お茶だけしか入れられないから

良いよな!』

マグカップはそう言った。

その言葉に湯呑み茶碗は驚いた!

驚いた後、湯呑み茶碗はこう答えた。

『マグカップ君、僕がお茶だけしか

入れられてないのは、この家での

事だろう!

僕は家主がここに引っ越す前から

いたからわかるけど、

前の家では飲むための食器が僕しか

いないから、マグカップ君と同じように

使われていたよ!

ただ、今考えてみると、

お茶の時だけに使われている今よりも、

常に使われ続けられていたほうが

その時は嫌だったけど、

家主に信頼されていた感じがあって

良かったかもなぁ!』

マグカップは、それを聞いて自分は

湯呑み茶碗が羨ましかったけど

私は私で今の状況が幸せなのかもしれない!

そう思ったのであった。


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