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無意識と神様、どちらにお願いすると叶うのか?

今日はいただいたご質問をご紹介していきたいと思います。

『いつも楽しく聴いています。新年の目標が紙に書くと、あとは無意識が自動運転してくれると知人に教えたところ、反論されました。自分がいいと思う目標が本当に自分に相応しいかそれがわからないため、テレビに出たいとか宝くじにあたっても、のちに不幸になる人がたくさんいます。神様に導きたまえ! とお願いして、よいこと悪いことも全部受け入れますという方が神様に愛されるのでいいと言っていました。どちらがいいのでしょうか? 目標は紙に書きました』

ということで、ご質問ありがとうございます。

僕がご紹介した内容を、いいと思って実行していただき、それをまた知人にご紹介いただいたということですね。そのことだけで僕はものすごく嬉しいですね。ありがとうございます。そして、このお答えなんですが、ちょっと卑怯な答えかもしれませんけど、どちらも正解ですとお答えさせてください。

なぜかというと、ちょっと見ている視点が違うと僕は感じるんです。たしかにこの知人の方がおっしゃるように、自分がいいと思っている目標が本当に自分にいいかどうかは、実のところわかりません。これは事実ですよね。たとえば僕が目標として、35階以上のタワマンに住みたいということを書いたとします。

けれど、僕の人生にとって35階以上のタワマンに住むことが、僕の幸せになるかどうかは、もちろんわからないことです。ひょっとすると、不吉な話しですが、タワマンに火災が起きて煙が上にあがってきて、命がなくなってしまうということだってありえます。ということは、僕にとって35階以上のタワマンに住むことは、僕を幸せにしないということになります。知人の方のおっしゃっていることは、本当にそのとおりだと思います。

なので、神様に「導きたまえ。よいこと、悪いこともすべて受け入れます」とお願いする方が、「自分の幸せを掴む道です」というのも至極当然だと思います。

ちょっと話がズレるかもしれませんが、伊勢神宮のお話です。このお伊勢さんの参拝が独特なのはご存知でしょうか。近くの神社では、「家内安全をお願いします」「商売繁盛」といった具合に神頼みをしますよね。けれど、お伊勢さんだけは、個々のお願いをしてはいけないという神様なんです。「世界が安寧でありますように」、「世界が幸せになりますように。どうぞお守りください」とお願いをする。そうするとお伊勢さんは、「我々が幸せになりますように」ということがどう幸せなのかを鑑みつつ、我々を導いてくださそうなんです。これに似た考え方なんじゃないかなと僕は思いました。

近所の神社では、神様のお力を借りられるようにお参りすると、僕は教わってきました。だから自分のお願いが成就するようにお願いをしてきました。僕はものすごく小さな人間なので、自分の目標はやっぱり叶えたいわけです。神様にすべてを任せて日々それを信じて生きていくほど、人間ができていないんですよね。自分の目標が達成できたら嬉しいですし、その嬉しさや誇らしさをまわりの人に還元したいという思いになります。それもまた全循環が起きると思うんです。

この知人の方は、逆からいうとものすごく徳が高いというか。レベルが高いというか。悟っているというか。そういう方なんじゃないかなと僕は思うし、すごいリスペクトです。僕は現世で生きているというか。目の前につかむものがないと心が満たされない感じなんですね。だから僕は紙に書きます。

これはちょっと極論かもしれません。このご質問をいただいた方がもし、自分の今書いた目標が叶わなくても、神様にすべてをゆだねて、それでお導きいただいている中で、その中で実現できたこと、達成できたことで満足できるのであれば、もう知人の方のおっしゃるとおりにされるのが正解だと思います。徳の高さという意味においては、絶対知人の方が言っていらっしゃることの方が正しいですから。

けれど、僕自身はそれでは自分が満足できない。やはり自分が目標を立てて、それを達成していくことによって「よし、今年1年頑張った。来年も頑張ろう。僕も一歩人として成長できたんじゃないかな」とかみしめることができるので、僕はそのようにしています。

もちろん進む先に落とし穴もあるかもしれません。けれど、僕はそれもまた人間だなと思っているところがあります。真っ直ぐ1本道を駆けあがるというのは、なかなかむずかしくて、ときにわき道にそれ、足を踏みはずし、痛い目を見ることもある。それでも一生懸命生きていく中で、自分の本当の道を見つけていく。それが人の成長なのかなと思っているところもあるので、僕は紙に目標を書いて達成していくという方法をとっています。

以上が僕のお答えになるんですが、この答えを聞いていただいて「ちょっとすっきりしないぞ」みたいなことがありましたら、またご質問いただければ僕がお答えできる範囲内でお答えをさせていただきます。ありがとうございます。

いいねやフォローをありがとうございます。この記事はVoicy 『聴くだけで「使える」心理学』から抜粋し、読むだけで使っていただける記事として掲載しています。本編音声はこちらから↓↓


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