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こんな会話は一瞬で嫌われる!

僕が毎月主宰する『サブリミナル心理学研究所』で皆さんに最初にいうのは「声の大きさ」です。まず大前提として、「声が届かない」「声が大きすぎる」というのは論外ですので、話し方の前に声の調整がひじょうに大切です。

相手の声が小さすぎると、その声を聞こうとするのに一生懸命になり、ずっと続くことで「もういいや、この話聞かなくても」と、どこかで心が離れていってしまう。

自分のリソースを「話を聞かなければいけない」というところに使ってしまうと、話の内容を理解する前に、そこで疲れてしまい「もういいや」と思うんですね。

大声も全く同じです。声が大きすぎると、自分の中でちょうどいい声の量に調整しなければいけないので、そこにリソースを使ってしまう。その結果、話の内容が頭に入ってこない、ということがおきます。

いくら面白い内容の話をしたり、嫌われない会話のしかたを実践しても、声が小さかったり大きかったりした時点で、相手から「アウト」になることがあるんです。

ちょうどいい声の大きさで会話するコツは、「相手の後頭部に向けて声を当てる」ような、それぐらいの大きさで話すようにすること。僕が最近、とくに気になるのは、声が大きすぎる人より、声が小さい人です。

これは、自分が心地いい大きさでしゃべってると起こります。相手に声を届ける、相手にちゃんと話をするという気持ちではなく、自分にとって丁度いい大きさの声で会話してしまっているから、まずはちゃんと相手に届く声で話すことを心がけてみましょう。

「相手の後頭部に声を当てる」が、ピンとこない人は、自分の両手がビョーンと伸びて、相手の肩に触れているイメージを。

こういうイメージを持って声を出すと、丁度いいぐらいの声が出ます。

そうして声を出すと、いつも声が小さいのに慣れている方は「こんな大きい声でいいんだろうか」って違和感あると思います。それでいいんです。

大切なのは自分よりも相手ですからね(もしそれで心配であれば、気のおけない誰かを見つけて「これくらいの声でしゃべるっていうのは大きいかな?」と聞いてみてください)。

僕がさまざまな場所でお伝えしている嫌われる話し方を3つご紹介します。これをすると、相手がしゃべっている話の腰をバズッと折ってしまうので、
相手は「なんかモヤモヤするな」と思う。

「なんとなくこの人しゃべりにくい」とか「なんかこいつ嫌だな」というのが、無意識に埋め込まれてしまいます。そして、無意識に埋め込まれたこういう「NOのサイン」は、自分でも気がつかないうちに人を遠ざけていってしまう。

結果、すごく嫌われてしまうということになるので気をつけてください。それでは、1つずつ解説していきたいと思います。

1)質問

「質問は会話の潤滑剤じゃないんですか?」
「相手に質問をすることによって相手は答えてくれるので、それをきっかけに会話って弾むんじゃないですか?」
とよく聞かれます。

確かに、質問は会話の潤滑剤です。人は質問されると、答えなければいけないと感じる心のメカニズムを持っていますから。質問をすれば、相手は半強制的に答えます。すると、会話が流れていく。問題なのは「その質問がどこから出てきているのか?」という点です。

ここで、あなたに質問です。自分が質問する時は、自分が聞きたいことを相手に聞いていませんか。ほとんどの方はそうだと思います。相手の興味じゃないですよね。こちらの聞きたいことです。

相手が本当は喋りたいことをぶった切ってしまう。だから質問は良くない。ほとんどの質問っていうのは自分が聞きたいことなんですよね。

だから、自分の聞きたい質問が出て来た時にそれを聞くのをグッと堪える。質問してしまうのはモテない会話だと思ってください。

2)要約

例えばこちらから「昨日さ、カレーライス食いに行ったら、そこの作っているコックさんの親父と、多分奥さんだと思うけどね。運んでいる人が喧嘩していたんだよね。」
と話始めて、

「なるほど。昨日カレー食いに行ったら喧嘩していたっていう話だ、それ」
と要約されたとしましょう。

本当は「喧嘩してたんだけど、その喧嘩しながらもその旦那さんはずっと料理を作ってて。奥さんはこっちに向かって、お客さんにサービスする時には物凄いいい笑顔で」
と言いたかったのに、要約されてバッサリ。

「結局こういうことでしょ?」と言われると、本当は違うから、もうモヤッとしますよね。

これ特に女子が相談を持ちかけて来た時に「なるほど、それってこういうことね」と丸めると、物凄く相手はモヤッとします。

相手は要約して欲しい訳じゃないんです。その話そのものを共感して欲しい。受容して欲しい、承認して欲しい。自分を共感して欲しい、受容して欲しい、承認して欲しいというKJSです。

3)あるあるドリブル

そして最後の、あるあるドリブル。これ僕が付けている名前です。相手が何かのシチュエーションを言った時に「ああ、それあるある!俺もさ」と言いながら、相手のドリブル=相手が言った話を「あるある」とドリブルしつつ、自分の話をしてしまう。

これなんですよね。これも一般の会話ですごくよくありますよね。相手がまだ話し終わっていないのに「それあるある」と言いながら、自分に持ってくる。相手がまだ言い切っていない時に「あるあるある!」と自分の方に話持って来ちゃうやつですので、最も嫌われます。

でも居酒屋とかカフェとなどで、その周りにいる人たちの会話に耳を側立てていると、あるあるドライブ滅茶苦茶あります。1人でいらっしゃる時に、カフェなどでカップルが話しているところや、友達同士が話している場面でぜひ意識してみてください。

質問、要約、あるあるドリブル。どうぞご注意ください。

いいねやフォローをありがとうございます。この記事はVoicy 『聴くだけで「使える」心理学』から抜粋し、読むだけで使っていただける記事として掲載しています。本編音声はこちらから↓↓



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