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地獄に堕ちる決め方、天国を手にする決め方

「人生は選択だ」という言葉を聞いたことありませんか? 本当に人生は決めて、決めて、決めて、決めて。決めることの連続ですよね。この「人生は選択だ」がすごい好きでして。

実は僕「マネーマッド」という本を書いております。この本で日本ペンクラブに入れていただいたんですが、この本の書き出しがまさにこれなんですよ。ちょっと紹介しますね。

「『人生は選択だ』といったのは誰だっけ。
 生きるべきか死ぬべきかを悩んだデンマークの王子様か?
 アダマンチウムの爪と骨格をもつマーベルのミュータントか?
 それとも父親の無念をはらすため心臓人間となった青年だったか?
 ちょっとはっきりしないけれど、いずれにしても人生は選択。
 それは真理だ。
 目の前にはいつだって『さあ、選べ』と複数の選択肢が広がっている。
 そのどれかは花園につながっていて、別のどれかはいばら道。
 しかも、進んだ先でまた道がわかれていて、
 一度選んだら二度と引き返せないオマケつきだ」

と、こんな具合で始まっていくんですが。

これを読んでいても本当そうだなと思っていましたし、僕こういう感覚をもったのは20歳ぐらいのときぐらいからずっとなんです。40年間、本当に選択、選択、選択で。その選択は2択だけじゃないですよね。3択4択、たくさんの道がある中での選択。

そのときに「決めなきゃいけない」というこのプレッシャーはすごくでかいなということを身をもって知っています。

去年の話にしても、今年僕は大きなことを3つやめますというお話をしました。すごい大きいことなんですよ。この「やめる」という選択、決めるというのはものすごく大きな力をいりましたし、勇気がいりました。やめることに対して不安がなかったわけでもないです。

僕の話をここまでいろいろしてきましたが、あなたも「選択」「決断」「決める」ということに関しては、いろいろな思い出とか、あるいは勇気とか、ひょっとすると失敗とかあったんじゃないかなと思います。

そのときのことを振り返っていただきたいんですが、どういうときに決断したものはうまくいって、どういうケースであるときに決断したものはうまくいかなかったでしょうか?

僕はこの「決断する力」の話しをするうえで、どう決断していいか、決断する判断軸があれば、決めることはそんなにおそろしくないのではないかなと思うんですよ。思うので、さっきの質問をさせてもらいました。

そしてこのあたりで結論をいってしまうと、自分の心の状態。これが落ちているときには決めてはいけない。逆に自分の心の状態、これがあがっているときには決めていきましょう、と。これが僕の結論です。

心の状態っていうと、ちょっとスピリチュアルな感じがするかもしれないんですが、僕がここで何度もお話をしているエニアグラムというものがあって、そのなかに「レベル」という考え方があります。今、自分の心の状態がどんなレベルにあるのかということを指し示しているものなんですね。

なので、一番正確に「こういうときには決意してもいいですよ」「決めてもいいですよ」「こういうときは決めない方がいいですよ」というアドバイスは、自分のエニアグラム的なタイプがわかったうえで、わかると自分の心の状態がどうなっているのかがわかるので、「決める」「決めない」をやっていくのが一番正確です。

一番正確なんですが、そのエニアグラム的なタイプ判断から始まると、とてもじゃないですけれど、ここだけでやれることではないのをふまえて、今日はもうちょっと簡易的なチェックのやり方を最後にお伝えしていきたいと思います。

その前に、レベルが落ちているときに決断するとどうなるか。レベルがあがっているときに決めるとどうなるかという話からさせてください。

これ、僕の事例やまわりの人からも聞いた話なんですけれどね。大体、自分の心のレベルがさがっているときに決断すると、うまくいかないです。自分の心のレベルがさがっているっていうことは、焦っているわけです。怒りとか不安とか、ネガティブな感情に突き動かされて前に出る。

「何かしなきゃ」「何か決めなきゃ」。「さあ、どうなんだ」という選択肢があるなかで、パクッと食いつくもの。これはネガティブが自分に手を出させているものなんですね。なので、うまくいかないです。

僕の過去を振り返ってみても、自分の心のレベルがさがっているときに手を出したものは、ことごとくうまくいきませんでした。うまくいかないどころか、その後ものすごく大きなトラブルを引き連れてやってきた、みたいなことが何度もあるんですよ。

これ一度や二度じゃないんですよ。パッと思いついただけでも、10はくだらないですね。パパパッと走馬灯のように出てきますね。

そのうちの1個だけ恥ずかしながらお話すると、ちょっとお金に困っていた時期がありまして。個人的にというか、会社も絡んでのことなんですけれどね。どうしても手元にお金がほしいということで手を出したのが、ちょっと女性のみなさんごめんなさい。性風俗産業のホームページなんですね。ポータルサイトをつくりましょう、と。

そのポータブルサイトを見ていただいたお客さんを各お店にまわしていく。広告収入を得ていきましょう、みたいな。そういうお話があって、飛びついたんですよ。

最初に小さくないお金を出して、この僕の住んでいる名古屋市というところの権利を買って始めてみました。そうしたら、その会社が飛ぶ、みたいなことになって。ギリギリで僕は全額回収できたんですけれど。そのあとがもう本当に人間関係も含めてぐちゃぐちゃになって、ものすごく大変だったことがありました。

今お話したのと同じぐらい大変なことが、あと10個ぐらいはあるわけですよ。もう、ろくでもなかったですね。逆に自分の心の状態がいいときに「あ! なんかこれやってみよう」とか「これいいんじゃないかな」と何気なく始めたこと。これはすごく後々いい効果を出してきているんですよね。

たとえば、一番わかりやすい例でいうと、かわさきFMでラジオのパーソナリティーを始めたことです。そのかわさきFMのパーソナリティーがきっかけで、voicyさんのパーソナリティーをやれているわけですし、皆さまにこういった話題をお届けできている。本当にいい決断だったなと、自分でも思うわけですよ。

そして、こういういい決断したなっていうのも10個以上。本当たくさん自分の中にあります。つまり、決めるとき。特に大きな決断ですね。大きな決断をするときに一番大事なのは、今、自分の心の状態がいい状態にあるのか悪い状態にあるのかというのを自分で客観的に判断することです。

悪い状態のときは決めない。決めちゃいけない。いい状態のときは「これやろう」と思ったものをバーン!と決めて突き進む。それで全然世界が変わってくるということですね。

話はグルグルと戻って、心のレベルをどうはかるかということなんですが、エニアグラムのタイプがわかっていれば、そのエニアグラムのレベルにしたがって決めていただければいいと思います。

「ちょっとよくわからない」とか「そんなの聞いたことがない」という場合は、簡単にわかるチェック方法として、自分で自分のことを認められているか。それとも他人からの承認がいる状態か。というのを自分で客観的に判断してみてください。

自己承認ができる状態は、別に他人に関わらなくてもいいですよね。たとえば、自分で何かひとつのものをつくった。それが他人から評価されようが評価されまいが「よし、やった!」という満足感・充足感は自分の中に得られるわけじゃないですか。

でも、それがないと、他人に見てもらって他人から称賛とか評価されないと、逆にその他人のことを攻撃していってしまう。わかりやすくいうと、かまってちゃんになっている。承認クレクレ星人といってもいいです。たとえが古いですけれどね。

なので、他人に「かまってかまって」と、自分で自分のことを認めてあげられない状態。承認がないと心が落ち着かない状態。そういうときはレベルが落ちまくっています。

たとえば他人がうらやましいとかね。SNSを見て他人をうらやむ・ねたむ、みたいな状態は落ちている状態です。これ判断軸にして、今決めるべきか決めないべきかを考えていただけると、すごくよくなると思いますので。ぜひやってみてください。

いいねやフォローをありがとうございます。この記事はVoicy 『聴くだけで「使える」心理学』から抜粋し、読むだけで使っていただける記事として掲載しています。本編音声はこちらから↓↓


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