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幸せを感じる働き方とは?

岸正龍です。今回は僕の著作、『ココロを盗む!ブラック人生相談』の中に入っているご相談からお話させていただきます。それではご相談からどうぞ。


ラクな仕事の弊害

就活を迎える学生です。職種も分野も希望なしですが、幸せにはなりたいです。こんな私は何を基準に就職先を探すべきでしょうか?

といただきました。
さて、皆さまはこのご相談者さんに対して、どのようなお答えを出しますか。よかったら少し考えてみてください。ちなみに、このご相談者さんは女性ですが、僕の答えとしては男性でも女性でもどちらでも使える答えです。

お金、休みが多い、達成感が味わえる、あるいは職場の雰囲気がとても良い。あとは家から近い、評価が得られる、もしくは誰かの助けになるような仕事など。いろいろなことがあると思います。考えましたね?では、ここから答えです。答えはですね、「仕事の複雑さ」です。

少し自分の能力よりもハードルが高い仕事を提供してくれる職場環境が、非常に満足感を得る幸せ感を得るという。そういう実験結果があるんですね。アメリカのインディアナ大学が出しています。研究内容はこういうものでした。知性と幸福に関する研究です。1980年代から33件の研究を紐解き、5万人分のデータを集めました。これを紐解いて詳しく分析をし、一体どのような仕事をしている人が幸せになるのかを調査。人生の満足度は、お金、休み、達成感、名声、評価、労働環境などではなく、「仕事の複雑さ」だったという結果が出ました。

具体的に言うと、沢山のスキルを組み合わせて仕事を行なっている、仕事の負荷が時折高くなるということが、幸せに密接に結び付いているというのが研究結果だったのです。もう本当にこれ負荷あれば幸あり。負荷です、負荷。仕事を通して「幸せ感」を感じたいのであれば、楽な仕事をてしてはいけないということ。自分に負荷がかかる少し複雑な、あるいは目標達成が重めの仕事をして行くことが、非常に重要だと僕は思います。

負荷あれば幸あり

これ自分に対しても言っています。時代はネットやオンラインの流れになりましたが、僕はもう一度ベースに戻って、できる限り多くの人に会って行こうと思っています。僕は実業で、MonkeyFlipという眼鏡屋も経営し、講師業もやり、多くの人と話をしながらきました。

それを通して、何を買うのか?という時代ではないなと感じています。だいたい物の機能も今は良いですよね。眼鏡もそうですが、業界で何の機能がつくと同じように全体で流行る。眼鏡で言えば「パソコン用眼鏡」なんかですね。各社みな、横並びに機能は揃っている。そこで大枠で違いがでてくるのが「価格」です。横並びであれば、少しでも安い物に流れますね。機能と価格のバランスです。

大手企業のような戦い方だと、そこに落ち着ちつきますが、僕のような中小企業・個人で講師をやっている人間はそこではなく、「どの人から買いたいか」というところになります。「あいつから買いたいな」と思われるようになっていく必要がある。何を買うかではなくて、誰から買うかというときの「誰」に選ばれていかなければいけないと強く思っています。

今日お伝えした「負荷あれば幸あり」は僕は本当だな、と体感しました。コロナで様々なことができなくなり、その中で、「でも何かやろう」、「何かやらなきゃいけない」と思い、やり始めた新しいこと。それは物凄く負荷が高かったです。やったことがないことですからね。僕のようなジジイには新しいことはかなり負荷あるんですよ。

でもその負荷を乗り越えて、かなり複雑で「どうしよう」みたいなことを乗り越えて、少しずつ成果が出たり、凄く嬉しいことが起こったりすると「うわ!良かった!もう本当に良かった」と思います。ぜひ「騙された!」と思ってでも良いので、「負荷あれば幸あり」で、あなたも負荷をかけてみてください。

この記事はVoicy 『聴くだけで「使える」心理学』から抜粋し、読むだけで使っていただける記事として掲載しています。本編音声はこちらから↓↓


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