見出し画像

キャリアが動くときを、心理学的に分析すると

「キャリアが動く」ということについてです。心理学的にキャリアが動くときがどういうときかと、キャリアが動くと何がおきるのかをお話していきたいと思います。

今までの人生の中で、みなさんのキャリアが動いたときはどういうときだったか。少し頭の中でめぐらせていただき、いかがでしょうか。キャリアが動くというのは、転機ですよね。何か自分の中で次のステップにいく。あるいは、どうしようもない状況になってしまい、キャリアが動いていくこともあると思います。

僕もキャリアが何回か動いていますが、一番動いたときは会社が潰れたときです。これはもう動かざるおえないですよね。自分でやっていた会社ですが、もう二進も三進もいかなくなりました。会社がなくなるのでキャリアが動きました。

少し悲しいですけれど、リストラをされてしまう。あるいは、僕みたいに会社がなくなってしまう、ネガティブ方面での話ですが、外的な状況・環境によってキャリアを変えざるおえなくなる状況の一つであると思います。

逆にかなりポジティブな状況で、キャリアを変えていくこともあると思います。ステップアップですね。「この会社、あるいはこのキャリアでは僕はやり尽くした」「次のステップにいきたいんだぜ」という形でキャリアを変えていく。

バイアウトもそうですね。自分で会社をつくって、バイアウトしてファイヤーするのも「キャリアが動く」みたいなことでしょうし、小さな会社から大きな会社に移っていくのもそうでしょう。会社をやられている人は、上場するのもやっぱりキャリアが動く。そのようなところになってきているのではないでしょうか。

そして、もう一つあるのが副業でやり始めたこと。あるいは本業とは別に、もう1本の柱でやり始めたことが大きくなってくる。二足のわらじ、三足、四足みたいなこともあると思うので、これもキャリアが動きますよね。

キャリアを動かすことになる要因を上記から考えていきたいんですが、最初にお話ししたのは環境ですよね。自分ではどうしようもない外的な要因によって、キャリアを動かさざるおえないなど。2番、3番はステップアップですね。あるいは、もう1本のビジネスを始める。

一つは内的な要因。「もっといい自分になりたい」「もっといい生活を手に入れたい」という内的な要因でステップアップをしていくことがあると思います。

もう一つ、やはり環境はあると思うんですよ。メインの仕事を頑張っていた。メインの仕事からリストラはされず、仕事はやっているんだけれど、そこでの収入がグングンと減ってしまって、もうそれだけではやっていけないので、もう1本の柱を走らせるとか。これちょっとネガティブな方ですね。

あるいはポジティブな方でいうと、自分に近しい関係の人が副業を始めて、そちらで大きな成果を手にした。「だったら俺もやってみよう」「それやれるんじゃないか、自分にも」と思って始める。近しい人が始めたという環境があって、それをやっていくパターンが多いと僕自身は思います。

なんでこの話をしているかというと、人は環境による影響がものすごく大きいんですよ。認知行動療法というものがあり、心の状態を壊した方に対して、その状態をよくするように介入していく治療法なんですけれど、その認知行動療法の先生もおっしゃっています。

「どんな療法より、どんな薬より、環境を整えるというのが一番心にとっていいんだよ」と、やはりキャリアの転機のところに環境はあると思うんですね。

「自分の内的なもので、自分はここから変わろうとしている」「キャリアを変えようとしていく」と自分では考えていても、そのまわりに何か環境の影響を受けていることが多い。ほぼほぼそうなんじゃないかなと僕は考えています。

僕がキャリアをいろいろ変えてきたときに、ただ自分が「やりたいな」と思ってやって、ドツボにハマったこともあります。今振り返ってみると、それで成功している友達がいたから、僕もやれると思ってしまったんですよね。

失敗としては他にもあって、メインの仕事がうまくいっていないときに、とにかく「お金がない」ので見まわして、「ここだったらお金すぐに手に入るんじゃないか」と飛びついてしまう。ケツに火がついているような環境ですよね。そういう環境があると結構失敗することがありますよね。

自分がキャリアを動かすとき、特にキュウキュウいっているときは、そんなこと思えないんですよ。目の前しかないですよね。馬が両側を目隠しされてまっすぐ走っていく。そこに注力しているような状態で、見まわしている余裕なんてない。

では本当にそこでキャリアを動かしていいかどうかというのは、今自分がどういう状況におかれているのかという、ちょっとメタな視点をもつことが必要です。客観視する『鳥の視点』で自分を見てみて「今おまえどういう環境だよ」と。「それをやりたいといっているその人たちは、どういう環境だよ」というようなことを見ていくと、キャリアの動かしに失敗はないと僕は思います。

キャリアを動かしたあとの話なんですけれど、よく性格変わったなという人いませんか。「こういう性格だったのに、ちょっと会わないうちにめちゃめちゃこんな性格になった」「刺々しい性格だったのが丸くなった」とか。そんなありますよね。大体環境が変わったことでおきます。僕が知るかぎりはものすごい確率で変わっていますね。

引っ越しや転職、結婚など。ネガティブな方向でもありますよね。離婚をした、大事な人との死別があった。環境が変わって性格が変わった感じがする。キャリアを動かすということは、プラス自分のありようもすごい変わっていくことに直結してくる。それだけ環境が大きく変わる影響があるということですね。

なのでキャリアを動かすときにキャリアのことだけを考えるのではなく、自分が今どういう環境にいて、どうキャリアを動かしたいと思っているのか。あるいは、キャリアを動かした先の環境はどんな環境になっているのか、ということを考えて動かしていくと、とてもいい感じで動かせると思いますので。ぜひ考えてみてください。

いいねやフォローをありがとうございます。この記事はVoicy 『聴くだけで「使える」心理学』から抜粋し、読むだけで使っていただける記事として掲載しています。本編音声はこちらから↓↓


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?