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ご機嫌に過ごせないときの対処法

みなさん、ご機嫌に過ごしていますか。僕は毎日ご機嫌に過ごしています。酒さえ飲んでいればご機嫌です。他には朝起きて天気がすごくいいときなど、まあまあ安い感じでご機嫌になりますが、みなさんはいかがでしょうか。

ここで、ご機嫌じゃないときを考えていこうと思います。僕がご機嫌じゃないときは、みなさんも一緒だと思いますが、心の中に重たいものを抱えているときですよね。この心の中に重たいものを抱えているときのパターンが2つあると思うんです。

1つは自分自身の問題
2つめは自分自身ではなんともならない問題

自分自身の問題は、例えば仕事がオーバーフローしている状態などですね。締め切りが重なってあれもこれもやらなきゃいけない。けれど、毎日必死でやっているのにちっとも減っていかない、という感じです。いつも常に追われているような感じがして、全然ご機嫌になれない。

もう1つは自分ではコントロールできない問題で、ご機嫌ではなくなっているパターンです。たとえば、一番わかりやすいのは転勤でしょうか。

「あ〜、今の部署にいたいな〜」と思っていても、「次からここの部署に行きなさい」と言われ、その部署が結構つらいところで、行きたくない部署にあてられてしまったということになると、ご機嫌ではいられないですよね。「うわ〜、嫌だなぁ……。あそこには行きたくないなぁ。もう会社辞めちゃおうかな……」というパターン。

そのなかでもう1つ、誰か他人が関わっているパターンもありますね。自分に近しい人がすごく攻撃してくる。「嫌だな〜……」とか、こう動いてほしいのに動いてくれないとか。そのパターンでご機嫌じゃなくなることがあると思います。さて、これらのパターンですが、みなさんならどのように自分のご機嫌をあげていきますか。

まず一番最初はあげやすいパターンですよね。自分で自分を追いこんでいる場合、気の持ちようということもあります。自分で自分を押さえこんでいる、押しこんでいますからね。「俺が悪いんだもんな。よし! ニコニコしてやろう! ご機嫌でやろう!」と自分で思えばいいだけですよ。誰からも強制されていない。自分で自分をそこに追いこんだと腹に落ちていれば、結構簡単にご機嫌にはなれると思います

あわせてこのときに僕がやっているのは、休むことですね。意志の力が空になったら休む。もうそれ以上頑張らない。「頑張れない」と言ってもいいですよね。そのときには酒を飲んで、ちょっとご機嫌になって寝ます。苦しい状態に落ちこまないというのは、自分でコントロールできますからね。

さて、次です。自分でコントロールできないことは、ご機嫌になりづらいパターンだと思うんですよ。その中でも人が絡まない話。こちらの方からお話をしていきましょうか。

例えば転勤と言われて、そこに行きたくないとか。あるいは大学生で「就職したくない。もっと学生でいたかった」など、こういうような強制的な状況。

僕はそんなに頑張らなくても、人間は環境に慣れるものだと思っています。腹が決まることでやることができる。僕は簡単にそう思っています。転勤して嫌だなと思っていても、転勤した先に慣れてみれば、そこで楽しいこともあると思うんですね。心の持ちようひとつでご機嫌になっていくことができると思います。

一番ややこしいのは、人が絡んでいる話です。自分の身のまわりの人、自分に関係する人によって、自分が削られていってしまう。「なんだよ!」と思ってご機嫌になれない場合は、結構苦しいと思うんですよね。たとえば、自分と一緒に仕事をしている人がいるとします。その人に仕事を振った。「いついつまでにやっておいてね」と言ったが、その人はいつもエンドを守らない。何度「守ってよ!」と言っても、つねにエンドを守らない。しかも、ヘラヘラしている。

そうすると僕がやらなきゃいけない。だから僕の労働量が増える。なのに、その人はヘラヘラしている。しかもまわりからの受けは僕よりもそいつの方がいい、となるとご機嫌になれないですよね。もうへこたれてきますよね。会社でそんなことがあって、プライベートでも同じような感じになっていたら、ストレスまみれになりますから、全然ご機嫌になれないですよね。

このときに僕が心掛けていること。そして、いいと言われているのは「アドラー」です。アドラーが提唱している「課題の分離」というもの。この「課題の分離」は本当に偉大だなと僕は思っています。やり方としてはものすごく単純です。何かが起こっているときに、自分でコントロールできることと、コントロールできないことでわける。自分の課題と他人の課題に切りわけて、自分の課題に集中するというやり方です。自分がコントロールできることしか自分はやらない。 

さっきの事例ですと、できることは「相手に仕事を振るかどうか」ですね。もう振ってしまったら相手のコントロール下に入るので、僕はコントロールできません。だから、そこは相手の範囲として気にとめないようにする、ということです。

僕がコントロールできるとすると、その人に仕事を振るかどうかを決める、エンドをあらかじめ1週間ぐらい早く切っておくという部分。これは僕の課題です。その人がいつもエンドを守らないっていうのは相手の課題なので、僕は自分でコントロールできないことを、はっきり自分で把握しておくことですよね。

いろんな場面で、あらゆるところで「課題の切りわけ」を自分でもやっていますし、いろんなご相談を受けると、ここで悩まれている方が本当にたくさんいらっしゃいます。

そのたびに「課題の切りわけ」のお話をして、実際「課題が切りわけられたぞ!」とおっしゃっている方は「心がすごく楽になりました」というお話をいただいています。つまり、「課題の切りわけ」をすると「ご機嫌」を呼びこむことができるんですね。もし、皆さんが何かご機嫌じゃないことを抱えているとしたら、ぜひ「課題の切りわけ」はできないかと考えてみてくださいね。

いいねやフォローをありがとうございます。この記事はVoicy 『聴くだけで「使える」心理学』から抜粋し、読むだけで使っていただける記事として掲載しています。本編音声はこちらから↓↓


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