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SNSとの健全なおつきあいとは【見る側編】

もう今は切っても切れないですよね。SNS。スマホを持っている人の多くが、InstagramやTikTok、Xなどを見ることが当たり前になっているのではないでしょうか。

SNSの使い方も年代によって様々かもしれませんが、SNSの使われ方で一番多いのは検索だと思うんですよ。

少し前までは情報収集でしたね。友達が最近何をしているのか、のぞいてみるとか。気になっている人や話題を見てみるなどです。あとは災害ですよね。大きな災害が起きたときに、一番情報が早かったのが当時のTwitterでした。

みなさまは、どのように使っていますか。僕はSNSによって使いわけをしています。XとInstagramは検索で使いますね。僕はMonkeyFlipというメガネ屋を実業でやっているので、世界のメガネ事情を見るために検索します。

「メガネ」とか「アイウェア」などで探すと、ビジュアルで出てきますので、「これだ!」というのが見つけやすいです。そこから関連のものがでてきたりして、「こんなメガネがあるんだ」と見ていくことが多いですね。

Xは本当に個人的な話ですが、プロ野球が好きで、中日ドラゴンズが好きなので、中日ドラゴンズ関係のニュースはXが一番早かったりします。あるいは自分が知りたい情報を、一度GoogleやYahooで調べても出てこなかったりすると、やっぱりXで検索してみることをします。

あと、YouTubeも検索で使いますね。例えば、「ガジェットがトラブった! どうしよう……」というときに、YouTubeでものすごく細かく教えてくれたりとか。「このガジェットとこのガジェットの相性はどうなんだろう?」というのも大体みんなYouTubeにアップされていて、チェックをしています。

こうして検索で使うことは健全だと思うんですよ。使う側として不健全になっていくのは、自分に近い人だったり、誰か他人と比べてしまうことです。特にFacebookや知り合いがワーッと出てくるようなもので、「私こんなことやりました」「僕こんなことやっています」とか。XやInstagramもそうでしょう。「自分の知り合いがこんな風にやった」「こんなにキラキラしている」みたいなものを見ると、どうしてもそれと今の自分を比べてしまうってあると思うんですよ。そして、今の自分と比べてしまうとどんよりしてきますよね。

昔は対面して人を見ていましたので、良い面もあれば、悪い面もあるのを見ることができていたと思うんですよ。ところが、SNSは相手が発信してくる情報しか見えないわけです。その裏で何が起こっているかがわからない。そうすると、それを見て「うわ、まぶしいなぁ。それに比べて僕は……」「私はこんな……」、ゆるゆる……となって心が崩れていってしまうというのはすごくあると思います。

こう言いながら、僕もあります。「僕は僕。人は人」と切りわけているつもりでも、やっぱりSNSですごいキラキラした、輝かしいお話が入ってくる方を見ると「すげぇな〜。本当すげぇな。それに比べて僕なんて……」と思ってしまう。これはよくないです。闇の部分ですよね。

もう一つ、闇の部分あると僕は思っています。それは、目の前のものを楽しめなくなるということです。いませんか? ごはんとか食べに行って、ごはんが出てきているのにずっとスマホしながらごはんを食べている人。本当であれば、そのごはんに集中すると味を心から楽しめると思うんですけれど、意識がスマホにいっていると「おいしい」ということより、スマホの情報の方に気分がとられるわけじゃないですか。そうすると、その食事は楽しいひとときではなく、ただ食欲を満たすためのものだけになってしまうということで、これもよくないと思います。

よくないと思いますと言いながら、僕もやっちゃうんですよね。手持ち無沙汰だとスマホ開いて検索をしちゃったりとか。そのニュースを見ているうちに頼んだごはんが出てきたとしても、食べながら見ちゃう、みたいなことがあって。これもよくないなと思っていることです。なので、このあたりの付き合い方を考えていかなきゃいけないですよね。

情報検索にはすごく便利なものだと思います。けれど、人と比べたり、目の前のものに集中できなくなってしまうので、スマホをポコンと裏面に返せる、心の余裕があるとよいと僕は思っています。

ではどうするか。何か他人をうらやんでしまったり、目の前のやりとりとかに気がいって「イマココ」に集中できないときは、すべてが真実ではないと僕は思うようにしています。虚構の世界と自分の中で割り切れればいいと思って過ごしているんですね。

他人がキラキラ輝いているという虚構の世界がある。けれど、その人にもやはり裏の、陰の部分はあるだろう、と。そしてスマホの世界というのは「イマココ」ではない。どこかの世界だから、虚構の世界ですよね。虚構の世界に行っている自分の目の前にごはんがでてきたら、現実。「今ここの世界に戻ってこよう」みたいな。「イマココ」と「虚構の世界」という感じで、今僕はSNSを切りわけています。

これが正解というわけではないですが、みなさんなりの、うまい付き合い方ができると思います。

ここまでSNSを使う側としてのお話をしてきました。次回は「発信する側としては、どういう心構えがあったらいいんだろう?」ということをお伝えします。

いいねやフォローをありがとうございます。この記事はVoicy 『聴くだけで「使える」心理学』から抜粋し、読むだけで使っていただける記事として掲載しています。本編音声はこちらから↓↓



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