悪者は私ひとり。
そもそも働かないゴミクズの私が彼女と同棲をしたいなどと思ったことがいけなかった。
一切の選択肢も、一切の権利もないのに、私に解決を迫られても、どうしようもない。
私にできることは、彼女に別れを告げ家から追い出すか、家計のマイナス分を自殺することでプラスマイナス・ゼロにすること。それだけだ。
金も能力もない「生きていることが不自然な人間」なのだから、死んで自然な状態になるべきだと自分でも思う。
しかし「死ぬ」ことは簡単ではない。上手く死んで幸せを手にした人が羨ましい。もしも私が「降霊術」を使えたなら、自殺を遂行した人に当時の心境やコツを聞きたいものだ。
必要以上に薬を飲みへろへろになった状態で高いところから飛び降りられればよいが、一人では何もできないゴミクズは当然一人では病院に行くことさえできない。よって薬を入手する手立てがない。
仮に大量の薬があったとしても、それをすべて飲んだからといって一人で外に出て飛び降りるのに最適な場所へ行くことができるかというと疑問だ。
何もできないゴミクズは生きることも死ぬこともできずに地獄をさまよい続けるしかないのだろうか。
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